7月5日にはやっと風呂場の壁の解体が終わり、二階はこのような状態に。
青のスプレーで「×」を書きます。壊す印です。こちら側の壁はALC*1ですので、安心して壊せるのです。
風呂場の壁はまたしてもモルタルでガッチリ作られていますから、これを破壊するにはチームKの工具と筋肉が必要になります。
写真正面と右側の壁、この壁の裏は下地の寸三*2がCチャン*3に取り付けられています。ネズ公のミイラは、Cチャンの間に挟まっていることが多いので、この壁の向こう側を想像するとぞっとします。
実は時系列的にこの時点ではまだ設計をやっている最中で、カテゴリ05. 設計の最後で示した図面を作ってる途中、カテゴリ04. キッチン/バス/水回り設備選定で示した決断をやっとして発注をかけた直後、カテゴリ07. 直前準備で書いたテキパキした決定や行動をこれからやろうとしている、と、そんな状況下にあります。
妻は7月1日の時点で現場を見ていて、ある程度の惨状は知っています。しかしネズ公の死骸についてまではまだ知らない。
ついに妻に切り出すときがきました。
「あのな・・・」
じつはゴキとネズがな、糞が堆積していてな、もの凄い臭いでな・・ついでに死骸というかミイラが・・・
おとぎ話のように穏やかにそしてミイラの数に関しては「ひとつかふたつ」などと、ちょっと少なめのサバを読みながら状況を妻に説明します。
「それでやな、残す予定の壁とか間取りとか階段室の天井あるやろ? その前に立つとやな、その向こう側から強烈な臭いが」
「皆まで言うな」こういうとき、妻は非常に男らしいのです。「全部壊そ」
チームKに追加のお願いをして、ついでに大工の助けもたっぷり必要になるし工期もやばくなるけど、と女々しく説明する私。
「そんなんどうにかなる。何とかなるわ」
まこと頼もしいのです。
*1 ALC
気泡コンクリート。セメントの中にスポンジ状の気泡が入っていて、パネル状になっている。
*2 寸三
一般には「野縁」と呼ばれる材木。断面の寸法である1寸3分の略。大阪近辺で使われる言葉。1寸3分(39mm)なのに、実際は36mm。製材前の寸法を基準にした言葉なのでしょう。
*3 Cチャン
断面がC型の鉄鋼。屋根材や外壁材の下地、梁や床の根太として使われる。