過保護ハウス その2

みっけの調子が悪くなったことに気づいたのは、ふと姿を消して風呂場にいたときです。

風呂場のみっけ
風呂場のみっけ

この場所は普段はとめの場所。みっけが行くようなことはありません。

「またとめが乗り移ったか」と思ったりしましたが、どうも様子が変。

そういえば、エサを食べていない様子です。さらに便通も滞っているみたい。トイレはとめと共通なので気づかなかったんですね。便秘か?

持ち上げると体重が軽くなっていて、体温もちょっと低いことが感じ取れます。何か病気っぽい。

翌日にはさらに不可解な行動を取りだし、いつも行かない物入れの奥や3階の人気のない隙間に入り込んで隠れるようにじっと佇むんですね。

なんとなく厭な予感がしたんですが、予感どころか、これ飼い主の判断が遅すぎたんですよね。なんという愚かな飼い主。
さらに翌日の朝、血反吐を発見。またもや妙なところに隠れに行っているみっけを抱き上げて体重の軽さと低体温に背筋が凍りました。

「死ぬ」

とっさにそう思って午前中の診察に間に合うよう大急ぎで病院へ連れて行きます。

血液検査のあと、レントゲン撮って、さらにエコーまで撮って、診断が下りました。

腎臓癌の末期でした。血液にも広がっている。悪性リンパ腫。どうやら胃も。このままでは余命2日くらいだということでした。
やはり、あのまま死のうとしていたのですね。
点滴とステロイドの投与を試してみるということでそのまま入院。

黒沢作品「生きる」を観たとき以上にどういうわけかボロボロ涙が出てきて止まらなくなり慌てていろいろ検索して如何にダメな飼い主だったかを痛感しながらも、なかなか現実を受け入れられない。猫飼いって情けないですね。

時間が引き延ばされたように感じた3日間、点滴とステロイドの効果が上がることを期待して毎日様子を見に行きます。

 入院
子猫のように小さくなったみっけ

 

効果は少しあったようです。小さな奇跡が起きたのでしょうか。
入院をさらに延長し、点滴、強制給餌、ステロイドで生き延びます。その間に飼い主はゆっくりながら現実を受け入れて覚悟を決めることができます。

点滴で投薬
点滴で投薬

6日間の入院の果て、今すぐ死ぬという危篤状態は脱しました。いよいよ退院です。

実際のはなし「もう二度と連れて帰れないかもしれない」と思っていたので、最後に家に帰れるだけで十分幸せかもしれません。
とめはみっけの入院中、しきりに相方を捜してにゃーにゃー言ったり飼い主にぴたりくっついて離れようとしなかったりと、それはそれで哀れな数日を過ごしており、退院は素直に喜ぶべきイベントです。

再会

 

さて、低体温のため常に暖めておかねばなりません。
ずっと前から何故か捨てずに持っている中途半端なアングルラックがあります。

昔は仕事の道具の仮置き棚として、改装記ではまず始めに仮の机として登場したあのアングルラックです。

最初は仮の机として

アングルラックテーブル(笑)

次は板を乗せられ

ラックに板乗せテーブル(笑)

最後は布を掛けられ猫ハウス置き場になったあれです。

布でごまかされたアングルラック

これが役に立とうとは誰が想像したでありましょうか。

もう使っていないホットカーペットを敷き、その上にアングルを置きます。

布の片方を床まで垂らし、足りない分をビニールのシートで継ぎ足します。このビニールシートは本当に病院のカーテンで使っているあのシートです。

Web改装記録 wp 改装記録 過保護ハウス2
Web改装記録 wp 改装記録 過保護ハウス2

そして開口の部分へ向けて、ファンヒーターを緩く焚くのです。
アングルラックの内側は空気がこもってビニールハウスのようにぽかぽか。
なんという役立ちグッズ。

これが過保護ハウスです。

過保護ハウスのみっけ
過保護ハウスのみっけ
過保護ハウス
ぽかぽか過保護ハウス

過保護ハウスの恩恵を最も受けるのは、たぶんとめです。
なぜか急に家が24時間体勢でぽかぽか陽気になったので幸せ一杯なんです。

すっかり小さくなったみっけですが、病院より家のほうがずっと落ち着くようです。

落ち着いたみっけ

危篤状態は脱し、癌の進行も少し収まりました。退院していよいよ抗癌剤治療です。副作用がほとんどない軽い抗癌剤もあるようで、それを試してみるのです。

上手くいけば、癌と共存しながらもうしばらく生き続けられるかもしれない。
副作用が出たらもうお仕舞いです。
効果は2割ほどの期待だそうで、気休めと言えば気休めですが、あまりきつい抗癌剤治療には積極的になれません。

さて、それからというもの、毎日が猫の介護状態です。
薬を飲ませるコツは少し掴んできましたが、強制給餌は難しいです。量もたかがしれています。

問題は、自力でエサが食べられないことです。食べて出すという基本中の基本が出来ないとき、薬と点滴で生き延びさせて、それが果たして猫として生きていると言えるのでありましょうか。
しかしやれることはやった。父親の時でも、これほどのことはしなかった。

悠々とめ
悠々とめ

とめも介護の覚悟を決めてりりしく佇むのでした(ほんとはみっけ用のぬくぬくや美味しすぎる餌のおこぼれを頂戴できて幸せを感じている)

過保護ハウスの中は今日もぽかぽかです。
夕べはうちのおもしろ奥さまが半分入り込んでそのまま寝ていました。

 

過保護ハウス

過保護ハウスのみっけ

みなさまお久しぶりでございます。家改装のブログです。秋に一区切りを迎え、更新は見事にストップしております。

それでもちらほらとお客様ご来訪の手応えを感じていまして、お越しのみなさま、今日もご機嫌よろしゅう、辺境のブログへようこそおいでくださいました。

冬は寒くて工事や改装をしている場合じゃありませんので、このまま春まで何の音沙汰もなしに過ごす予感がしておりましたが、何故か師走の忙しい時期に唐突に更新するのであります。お久しぶりです。

今回は過保護ハウスができるまでの記録です。改装やDIYとしては非常に情けないしょうもない話なのでありますが、ひとつお付き合いのほどをお願い申し上げます(ここで拍子木)

(※ 対訳:しょうもない=つまらない)

 

我が家には拾ってきた姉妹の猫がおります。茶色くて子犬のようなのがとめ、三毛猫柄のほうがみっけです。

10年前、箱の中でこの二匹が抱き合ってにゃーにゃー泣いているのを見つけてしまい、仕方なく持って帰ってそれ以来仲良く暮らしています。

PICT0830.jpgとめとみっけ

2007年に引っ越したときは変化を嫌う猫がストレスを感じるのではないかと心配したものですが、無事新しい家にも慣れてくれて、それどころか性格が黒くて高慢ちきだったみっけがやたら楽しそうに素直に振る舞うようになって驚いたくらいでした。

箱の中のとめとみっけ

逆にお調子者でひょうきん子狸だったとめのほうはちょっと人見知りをするようになり、もしかしたら引っ越しを境に二匹の魂が入れ替わったのではないかと本気で思ったりしたものです。

寝転ぶ猫

親ばかというかただの馬鹿というか、iMacの中には猫の写真が数千枚、いつの間にこんなに撮ったのだと思うくらいの写真が保存されています。

とめとみっけ

完全な家猫なので外には出ません。ただし屋上には出ます。
とめは屋上が好きで、いつまでも一緒にビアガーデンをやっているのですが、みっけのほうは少しの間だけ付き合ってさっさと帰ってしまいます。

屋上みっけ
ベロをしまい忘れてますわよ。

もちろん、寒い冬は近づきもしません。人間も猫も。
新しい家で2年も暮らしているとすっかり馴染んで、新しい遊びを思いついたりします。そのひとつが椅子取りゲームです。
我々人間が座っていた席からちょっと離れたら、その隙を狙って走り寄ってきて席を奪って超絶速度でくつろぎ体勢に入るのです。

椅子上の猫

「うわっ。また席取られた」
主に席を奪われるのは奥様のほうです。最初は笑っていても、だんだん本気で怒り出すほど椅子取りゲームは本気です。大抵はみっけの勝利です。とめはどんくさいのでこのゲームにはなかなか参加できません。

椅子取りゲームは連日開催され、もはやゲームではなく戦争の形相を帯びてきました。
椅子取りゲームの苦手なとめが好きなのはお風呂です。
人間が風呂から出てくると、湯気の立つ風呂場に速攻入ってアロマキャットと化します。しばらく寛いだら、いい匂いをさせながら戻ってきてそして寝ます。

風呂場のとめ
みっけは風呂場には近寄りません。いつもくっついている二匹ですが好きな遊びはそれぞれ異なるんですね。

冷蔵庫みっけ
こういう、高いところに昇ってしれ〜っとしてるのはいつもみっけです。体重の重いとめには無理な芸当です。

勝手に「みっけがお姉さん」「とめが妹」と決めています。新しい場所にチャレンジするのも、相方の身体をぺろぺろ舐めて綺麗にしてあげるのも、殴り合いやキックが強いのも常にみっけのほうだからです。

性根が黒いブラックみっけにも少しだけ愛らしいところがあります。おでこを押し当てて寛ぐのが好きなのです。主に飼い主に対して、ぎゅーっとおでこを押し当ててきて目を閉じ、幸せそうな時間をすごします。時には壁やとめにも同じようにおでこを押し当てて寛ぎます。要するにおでこを押し当ててさえいれば安心なのでしょう。

箱の中のとめとみっけ

こういう姿を見ると、もしかしたら妹はみっけのほうかもしれない、と思ったりもしますが、実のところどうせ同時に生まれてるし、姉も妹もないわいな、というのが結論です。

あ、だらだらと説明調の文章を書いていたらもうこんな時間。
過保護ハウスの話に辿り着く前に今日のところはこれにて御免。

洗面もう一つの家具 その2

全然期待されぬまま黙々と作っている洗面のもう一つの家具の仕上げです。

クリア塗装も済ませてつるつる仕上げになっている材料を使って、枠になる部分を組み上げました。

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天板にあたる部分は、余っている端材を並べて作り、シナベニアを表面に貼り付けます。シナ合板の節約と端材の有効利用でございます。

組み上がれば、例によって引き出しの確認、OKが出れば引き出しの表面を作ります。

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こちらもラワン材で作ってから表面にシナベニアを貼ります。ビス頭が見えていてもいいので組むのが楽ちんなんです。
背中側は、引き出しの後ろの見えないところにだけ補強の板を貼りつけ、下のほとんどの部分が筒抜けという仕上がりになりました。ちょうどの隙間に挟むだけだし、強度の心配も要らないでしょう。

最後に天板をつるつるに磨いて完成です。

引き出しが1個だけある筒状の箱ですからこれは簡単に出来上がりました。さっそく現場に置いてみましょう。今度は何かに引っ掛かったりすることはないはずです。

ちょっとでかいのでよいしょこらしょとリビングに持って上がると、室内の変化に敏感な猫はちょっと身を避けて遠巻きに様子を伺います。許すかどうか考えているのです。

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猫を無視して以前作っていた馬鹿なものを撤去して入れ替えます。撤去は簡単でした。何せ棒に板が乗っているだけですから。

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入れ替えました。

前回作った反対側の隙間収納と素材感ぴったりです。洗面所の小物たちも引き出しに収まりました。

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ここまで来れば真ん中にでーんと鎮座している洗面化粧台そのものが非常に気になりますが、これを洒落たものに交換するなんて贅沢なことは当分しないでしょう。

引き出しに小物を片づけた妻は、この仕上がりにまんざらでもなさそうです。よかったよかった。

これにて洗面所はひとまず完了です。どもどもお疲れ様でございます。

みなさまの励ましのおかげでここまでやれました
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洗面もうひとつの家具 その1

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さてさて洗面所の日曜大工ですが、洗面台の右の隙間にはかっこいい家具が入りました。はて、左側はどうだったでしょう。
こうでした>まさに雑多

これはひどい。板を棒で支えているだけです。
こんなのじゃイヤイヤってことで、ここを修正しましょう。右側と同じテイストでもうちょっとマシなものを作ってみようではありませんか。
というわけで設計図を書いて遊びます。
ここは洗濯物入れが来ますから、大きな仕様変更はしません。でも引き出しのひとつもつけたいところ。

棚図面

脚をやめて板で覆われた外枠にすることですっきりします。テーブルから家具へ、魅惑の大変身です。棒の脚に比べたら大幅なコストアップになるので無駄っぽいなあと思いながらも家具性を重視。しょうがないこれでやってみましょう。

最初は、洗濯物を入れる部分も格好良くフタをするつもりでしたが、今回そこまではやめておくことにしました。フタのシステムを考えるのが面倒なのと、そのシステムよりがらんと開いていた方が利便性が良さそうだからです。

そもそも妻はこの家具には全然興味がなく「引き出し?いらんいらん」「作り替え?せんでええせんでええ」「ここ、どうでもいいし」「でも今のままじゃダメすぎるけどな。あはは」と、こんな調子なので、これは一体誰の何のためにやるのか、今ひとつ目的意識に欠ける日曜大工です。典型的な「ダメ父さんの無駄ムダ日曜大工~余計なお世話~ 編」になってしまうのでしょうか。
・・・・・。

気を取り直してさっそく作りましょう。
両側面の板はすでに切り出してあります。一度作ってみて上手くいったスライドレールを調子に乗ってまた付けてみます。

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スライドレールについてひとつ書いておきたいことがあります。

色んな種類のスライドレールがありますが、仕様図をきちんと公開しているメーカーの製品を使うことが非常に重要です。罫書きをするときに必要なんです。
ホームセンターで変なのを買ってしまうと、ぺらぺらの簡単なコピーしか添付されておらず、寸法もまともに記入されていなかったりします。そうなると適当に当ててみて罫書きする以外になく、誤差がいっぱい発生して最終的に何だか歪んだ取り付けになってしまいがちなんですね。

あと、全開するタイプや三段引きの高価なスライドレールは、職人熟練度が低い私のような半端者は避けた方がよさそうです。施工誤差の許容量が「0~0.5mm」なんていう条件がありますよ。無理無理(笑)

と、いうわけで誤差数ミリあっても安全に動くスライドレールを取り付けたら両側面は一旦放置。

後の塗装が面倒なのでこの段階でクリアを塗っておきました。

下地を整えて1回目の塗り、それが乾いたら毛羽立ちを研磨して2回目の塗り、それが乾いたら丁寧に研磨して3度目の塗り、それが乾いたら水研ぎで磨いてサンジェットP636で仕上げます。でも面倒なので2度塗りのあと水研ぎしてそれで済ませました。

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さて引き出しを作ります。
90mm幅の板を切って貼って、底面は板の二枚重ね、約6mmの厚みです。ちょっと弱いかな。でも重いものなんか入れないし、大丈夫でしょう。

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2枚重ねたベニアの接着がちょっと弱かったので慌てて補強したりしながら、引き出し制作は続きます。
もうね、何かすいすい進みます。
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続きの変な語り(本編とは関係のない話です)

冒頭の「洗面台の右の隙間・・・云々」というあたり、右と左を全部間違えて書いていたので修正したんです。左右逆でした。

いえ、ほんとは間違えてないんです、いや違うのかな。
「洗面の左側」と書きながら、頭の中では右側でした。えっと、向かって右側って意味ですね。

洗面台と対峙する位置に立ったとき、自分の右側を目線と平行に延長させたときに壁と当たる位置を、自分の目線が世界の中心と仮定して主観的に名付けると「右」なんですね。これを世間一般では「右」と呼びます。

「向かって右側」と言うと判りやすいんですが「向かって」を省略するんですよね。
向かって右を頭で思い浮かべながら、「洗面台の左側」と書くとき、いつのまにか自分は洗面台になっています。だから左と書いて何の疑問も湧かないんです。

洗面台である自分が対峙しているひとりのおっさんから見れば「向かって右」即ち「右」となるわけですが、洗面台である自分から見れば当然「左」です。

そもそも「左右」ということばは方向を客観的に示すものではなくて、常に主観から定義する相対的なことばだからして、常に「誰にとって」の左右なのかを明確にしなければ迂闊に「右、左」などとは言えません。

明確でない場合、ついつい相手に感情移入して相手にとっての左右を真っ先に想像してしまうんですね。

「洗面台の」と、ここまで書けばもう自然と自分は洗面台です。なので「左」と続きます。

思い返せば、もともと、左右がわからないアホの子でした。
右利きなので「お箸を持つのが右手、茶碗を持つのが左手」と、こう習いましたんで、それは理解できる。右手は「はいこっち」左手は「はいこっち」と、正しく答えられます。

ところが黒板の前に立つ先生が「はい、じゃあ黒板の右を見て~」と言うともうだめです。黒板の右だから、生徒から見れば左です。ひとりで反対側を見ます。
さらにひどいのは交通ルールでした。

「歩行者は道路の右側を通行しましょう」なんですか、それなんですか。道路ってどっちが右ですか。道路の正面ってどっちですか。なかなか道路になりきれませんので混乱します。

自分の進行方向を主観にして右ですか。と、すると向かいから来る車は自らの進行方向を主観に左側を走ってくるから、そのままでは正面衝突じゃないですか。車の危険から身を守るのだから、車の進行方向を主観に右ってことですか。じゃあ、両方向から車が迫ってくるときは、どっちの車にとっての右を歩けばいいんですか。
と、まあこんな感じです。

会話でこの言葉が出てくるときなどは日常的に危険で、下手をすると単なる狂人です。

大抵の場合話し相手は向かい側にいるものですから、左右の言葉が会話の中で発せられたとき、それが何を主観に置いた左右なのかとっさにはわかりません。

1. 相手にとっての左右
2.自分にとっての左右
3.相手が自分の立場に立つ左右
4.自分が相手の立場に立つ左右
5.会話しているテーブルにとっての左右
6.会話している部屋にとっての左右
7.上記 5、6に関しての「では正面はどっちだ」の混乱
8.北を上とした場合の方角としての左右
9.会話に出てきた場所のファサードにとっての左右
などなど。

いろんな左右の可能性が頭の中を駆け巡り、ゲシュタルトの崩壊を起こして固まってしまうんですね。
このように「左右」は難しい。とてもむつかしい。
もうこんな難しい左右などという言葉はなくなってほしい。しかしそれも不便です。
あっ、そうだ。「左右」の代わりに、舞台用語である「上手(かみて)、下手(しもて)」にすればどうでしょう。
客席から見た舞台の右方向を上手、左方向を下手と呼びますが、「左・右」と「上手・下手」は似ているようで全然違います。
「客席から見た舞台の方向」という、変更なき絶対的な条件を踏まえた上での言葉だからです。
舞台から見ても、客席から見ても、舞台にとっても、小屋にとっても、舞台にいないもぎりのおばちゃんにとっても、上手といえば舞台上のただひとつの方向を指すのです。誰がどの方向から見ようとも、絶対に上手と下手が入れ替わることはありません。
これはいい。

と、いうことで実は普段でも左右の代わりに「かみて・しもて」と言ってしまうときがあります。でも大抵の場合「へ?どっち?」と聞き返されます。そうです。この言葉の弱点は、認知度が低いということです。
それともうひとつ、漢字で書くときに「上手(じょうず)下手(へた)」と読む方が明らかにメジャーであり普通であるからです。

さらに明らかに問題なのは、二人の登場人物がテーブル越しに向かい合って会話しているとき、客席がどちらかが不明確なことです。
「面白いことをいってるほうが舞台」そうでしょうか。「面白い会話をしている二人を見ている他の席の客」が客席かもしれません。あぁ。こんな定義じゃあやふやすぎてダメです。このアイデアは却下するほかないでしょう。
というわけでやはり難しい左右の問題でした。

まことに難しい問題です。
というか全く馬鹿馬鹿しいお話でした。
どうもすいません。

洗面隙間収納 その3

みなさまおはようございます。もう11月も後半ですか。いつの間に。やばいですよ。これやばいです。改装日記で遊んでる場合でもありません。でも書きます。隙間収納の仕上がりです。

下段の引き出しに棚や落下防止の棒などをきちんと取り付けると、そこそこ何となく完成してきました。

取っ手をどうしようかなあとしばし考え、工作用の円柱を思いつきました。直径20mmの棒状の木材です。クラフトコーナーみたいなところに売っていました。
こいつを短くカットして裏側からビスで揉む。これで十分ですね。

表面処理は今回は磨いてから着色なしのワックスです。らくちん。いつか色が塗りたくなってからいろいろ考えるのもまた良し。というか、洗面台自体があまり気に入っているものではないので、いつか全面的に入れ替える時までの暫定的処理としてシンプルに仕上げるのです。

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こんな感じで完成です。

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上の蓋はこんな感じ。手前にティッシュー、奥には2Lペットボトルを切り取ったごみ箱がちょうどのサイズで入ります。ま、ちょうどのサイズといってもスライド蝶番が引っ掛かって入らないので入れ替えの時は蓋を外さないといけないのですが。。。

まあまあ何となく適度に完璧じゃございませんか。十分それなりに少しは満足な仕上がりです←どっちやねん

で、さっそく洗面の隙間に嵌めてみると、ぎりぎりながら上手く入りました。ところが、引き出しを開けてみると・・・

引っ掛かって開きません。またやっちまった。

隙間恐るべし。ギリギリサイズの罠。トイレ建具の蝶番の出っぱりに引っ掛かるのでありました。

馬鹿ですねー私。そんなこと最初から分かってたはずなのに。トイレドアの分の遊びを、作っていくうちに忘れてたんですね。
また工作場(←いや職場ですから)に持って降りてガリガリごりごりと削って加工します。

今度こそ完成か。

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削った後がちょっとだけ悲しいことになってますが気にしない。

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ちゃんと開きました。よかったよかった。

喜んでいますがちょっと罠の予感があります。

すぐ横に見えているのはトイレのドアです。そう。手前に開くドアです。

例えばトイレに入って人生の苦悩を排除か何かしている最中にですね、地震が起きて引き出しが開いてしまったとします。猫が引っぱって開けたという設定でもいいです。

引っ掛かってドアは開かず、もう出られません。飢え死にします。
その頃妻は外出先でトラブルに巻き込まれ、冤罪で留置場へ入れられていたりして当分帰ってこられない状況だったりするのです。で、誰にも気づかれぬままトイレの中で骨になります。エサをもらえぬ猫は野生化してキラーキャットとなり人々を襲っています。
ある日廃墟となったこの建物にキラーキャット討伐隊が乗り込みます。キラーキャットと討伐隊の激しい闘いの末、最後の生き残りがやっとの事で辿り着いた洗面所で蜘蛛の巣にまみれた開かずのトイレドアを発見、全ての悪霊の根源ここに有りと判断して隙間家具の引き出しを締めようとしますが悪霊の力でなかなか動きません。聖水をまきながらなんとか引き出しを閉じてトイレドアを開けるとそこには・・・・・・!

恐ろしいですね。

そうならないような手立てが必要かもしれません。

100_4656.JPG.jpg

怖い想像もそこそこに、中身をセットして蓋を繋げます。
これにて完了。

さてこれで満足しきったかというと、そんなわけありませんのでして、当然手を付けるべき場所がすぐそばにあります。

どこでしょう。
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洗面隙間収納 その2

外側が出来てきたので中身に取りかかります。

この隙間収納、一番上はぱかっと開いてティシュー置き場とゴミ入れがあり、2段目は小さな引き出し、3段目は高さのある引き出しが付きます。

なんせ幅が狭いのでスライドレール分のロスもちょっと痛い、だからこんな感じで幅を確保しましょう。

トリマーを持っていたら溝を掘ったりすべきところなんでしょうが持っていないものは仕方がありません。

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120mm幅の木材をソーガイドで上手に切って側面を作ります。小さいので工作してるって感じです。

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下段の引き出しは高さがあってこんな感じ。大きな板がないので組み合わせで代用します。この方が切りやすくて楽ですね。ソーガイド様様です。

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あとでここに置く物の寸法を測って小さな棚板を取り付ける予定。

このあたりで仮組みして、スライドレールの誤差や何かを確認。確認したら引き出しの表面を取り付けます。

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表面にクランプの跡がつかないように養生しながら押さえつけて糊付け。
とりあえずまた組んでみます。
下の引き出しもどきは高さがある分スライドレールに無理な力がかかってちょっと動きが鈍くなりますがそれくらいはまあいいでしょう。

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せっかく養生してクランプの跡が付かないようにして貼った表面ですが、この木があまり良くなくて、研磨して磨いてもちっとも格好良くならない。ちょっと安物すぎました。結局、表面に薄いシナベニアを貼り付けることにしました。

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よしよし。もうお手のものです。

ソーガイドのおかげで工作ができるようになりました
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洗面隙間収納その1

キッチンのスライド収納を作ってみて味を占めたので、洗面所の隙間にも収納を作ることにしました。

洗面化粧台を壁から150mm離して設置していたので、元々市販の隙間家具を置くつもりでした。でもいいのがないので作ります。

メモ程度の設計図から書き始め、思いつきをどんどん書き込んでいったらややこしそうな設計図になってきました。

sms01.gif

上の板が扉になっているのがポイントです。これは妻の指示です。そのせいで、単純な箱状で作るわけにいかなくなり、ちょっと綿密な計画が必要になってきたんですね。

両側面の大きな板は、注文時にカットしてもらった正確なサイズです。他の部品は120mm幅や150mm幅の板を買ってきて、それなりの切断をしながら使います。

それなりといっても、正確なのこぎり引きを必要とします。しかし私、のこぎるのは超下手糞です。何とか手立てはないものでしょうか。
ありました。秘密兵器発見。
ソーガイドというものです。

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こいつをあてがってのこぎりを引けば、かなり正確な切断が可能になります。期待以上の効果に驚きました。これは使えます。

というわけで気持ちも新たに隙間家具製作に取りかかります。
幅が150mmしかありませんから、全ての仕込みを組み立てる前に行わなくてはなりません。

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きっちり罫書きを入れ、スライド蝶番も最初に仕込みます。

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スライドレールも仕込み、間仕切りは全て片側に取り付けます。いざというとき分解できるように、もう片方の側面の板はボンドをつけず、ビスだけで取り付ける予定。

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片側が出来上がりました。

いよいよ直近ネタです
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屋上に照明

おはようございます。今朝は寒いですね。と、今のなうな話を書いてもおかしくないくらいに記事の内容と現実時間がせまりつつあります。

楽しく綴ってきた改装記も、最終回が近いのでありましょうか。近くないのでありましょうか。それは誰にも分からない。

屋上にテーブルセットが出来て壁を再塗装してからというもの、屋上で過ごす時間がさらにアップ、乾き物の肴が簡易お総菜にアップ、さらに料理にヒートアップ、完全に夕食を屋上で取ることが日常化してしまうだらけぶりです。

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「わしら、もう終わってるな」
「だらけすぎやな」
「けど夏涼しいからエアコン要らずやで。エコやろ。エコ」
「電気代よりビール代のほうが高いけどな」
「屋上に冷蔵庫ほしいなあ」
「ええこと考えた。工事の時に使ってたクーラーボックス使お」
「さすが、かしこいこと言うなあ。そうしようそうしよう」

というわけでクーラーボックスと料理を屋上に運ぶ毎日。しかし2008年の連日の凄まじい空の美しさが今年はあまりない。

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「今年の空はいまいちやなあ」
「去年は凄かったなあ」
「壁は綺麗になったけど、何となく目が退屈やね」
「贅沢言うとんなあ」
「植物置いていい?」

女性は植物が好き。特に食べられる植物が好き、というわけで手始めに小さな香草を買ってくる妻。町内の花屋ではバジルが1個100円。これはいい。

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育つでしょうか。
連日の屋上夕食、日が長くなったからといってもすぐに暗くなってしまいます。

暗くなったらすごすごと階下へ降りるのですが、だんだん暑くなってくると夜こそ屋上で過ごしたいところ。ここはそろそろ照明が必要です。

屋上に置く照明を探しにアンティーク照明のお店を訪ねたりしますが、形が良いからといってオンボロ照明に何万円も出すほどお人好しではございません。

妻が工事期間に初めて目にして甚く気に入った照明機器があったことを思い出しました。
「なにこれかわいいっ」
「・・・それがか」
「形も良いし、出来る影の形がまたいいっ」
「なかなか、センスあるやないか」
という当時の会話を頭上の吹き出しの中で反芻しながら、屋上の照明にはあの時見たあれでいいのかどうかお伺いします。
「じゃ、照明はあの時見たあれでええのか」
「あの時見たあれがいい」
「よしでは買いに行こう」

ぶーっと車を走らせホームセンターMへ出向きます。
私が電材コーナーにいる間、妻は植物コーナーを物色、バジルを植え替える鉢や土を買ってご機嫌です。
「鉢と土買うたで」
「照明買うたで」
「完璧やな」
「完璧や」
帰宅していそいそと屋上に上がる馬鹿夫婦、妻はバジルを鉢に植え替え、私は照明をセットします。

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猫は植物が好き。

照明機器はこれ。
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しかもふたつ。

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これで夜になっても大丈夫です。早く夜にならないかなあ。
あっという間に夜になりました。

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めちゃくちゃいいではありませんか。

そういうわけで、屋上に照明が付いたことでますます堕落した生活を送ることになったのです。

改装ネタが尽きたら「堕落人間回想記」に変えましょうか
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サッシ水漏れ対策

めでたく掃除が出来たので、次はサッシを補修します。

押さえのゴムは伸びきって外れ、雨水が浸入する事態となっています。これを何とか対策しないといけません。

サッシの押さえゴムは、ガラスを包み込むようなタイプと、両面から押し込んであるタイプに大別できます。ガラスを包み込むタイプの場合は、一度ガラスを外して新しいゴムで包み込んで填め直す必要があります。サッシ屋かガラス屋に頼るほかありません。

見てみると、両側から別々のゴムで押さえてあるタイプでした。同じゴムさえ手に入れば、ガラスが揺れないように押さえながらゴムを取り替えればいいだけなのでこれは楽そうです。
ですが、この換えゴムというものが市販されておらず、簡単には手に入りません。やはりガラス屋に頼むしかなさそうです。
そこで考えた。

こんな大きなはめ殺しガラスを、割れてもいないのに交換することは絶対にないであろう。多少乱暴でも隙間さえ埋まればよいのだから、コーキングをすれば良いのである。割れたときはどっちみちガラス屋の世話になるのだから、コーキングを剥がす時の手間のことなど考慮せずとも良い。

というわけでコーキングに決定。

念のために防腐剤入りの透明シリコンを仕入れてコーキングです。

劣化したゴムをてろてろ~と剥がしてハサミを入れ、ガラスが揺れないようにところどころくさびのように差し込んでおきます。
テープを貼り、コーキングガンに仕込んだシリコンを大量注入。
片面が乾いたら、反対側も同じように注入。

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大変下手糞な仕上がりでちょっとショックでしたが、目的は果たせました。次の大雨の時に真の成功を確信できるはずです。
さて、というわけで掃除も出来たし、劣化ゴムを捨ててコーキングも新しくできた。これでお仕舞いにするかというとやはり悪い虫がもぞもぞと出てきます。

コンセント用の線が一本このあたりで余っており、これはもともと蛍光灯近くにあったコンセントなんですが、天井工事の際に外して新しい設置場所が決まらないままぶらんとぶら下げたままになっています。

よし。この線を使ってみよう。
木枠の上部に穴を空け、電球のソケットを仕込み、ぶら下がった電線を利用して配線、スイッチも付けてみます。

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7Wの電球を仕込みました。
どうでしょう?

木枠と、すぐ横の鉄骨の間に50mmほどの隙間があり、ここを埋めるついでに、スイッチの場所を作ってみました。

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また小手先の小細工を入れ、パテで覆い尽くし下地材を塗ります。下地材には絵を描くときに使うジェッソというものを使いました。

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何をする気でしょうか。

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次はこんな色をこんな風なタッチで塗ります。

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色を変えながら何度か重ねています。

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最後はご想像の通り、木のような塗りになりました。

木目や石目を手描きで入れるペイント、正式にはTrompe L’oeil(トロンプルイユ・だまし絵)を形成する一技法です。現代ではもう少し簡易的な仕上げを特殊ペイント、トールペイントなどと呼び、内装や補修、DIYで広く使われるようになっています。昨今、不勉強な設計士がこういうペイントのことを「エイジング」と呼ぶ由々しき事態となっていますが、エイジングとトロンプルイユは全く異なるものですのでご注意を。

ちなみにエイジングというのはその名の通り経年変化を表現することで、映画のセットで使われるストーリーのある古色処理の応用技術を指します。古い建物の色や遺跡の表現でおなじみですね。博物館のレプリカや修復などでも似た技法が使われていました。日本では東京ディズニーランド建設時に建築にこの技法を取り入れる考えが入ってきて、エイジングという言葉が一気に広まったと記憶しています。

映画のセットが照明とレンズ越しであることを踏まえたコントラストの強い表現であるのに対し、その技法を建築に用いるときにはより繊細な仕上がりを求められます。当時エイジングを依頼するにはトロンプルイユや壁画の技術を持つ美術家が最適だったのですね。日本でのそういう特殊な歴史が、昨今「エイジング=トロンプルイユ=壁画=書き絵=補修=汚し塗り=塗装」みたいにどんどん変なことになってきた原因のひとつであると思われます。
おっと脱線が長くなってしまいました。

そんなわけで、この木目みたいな塗装はもちろんちゃんとした仕事でやるような丁寧なものじゃなくて適当なものですが、隙間部分はちゃんと収まりました。

養生を取ると、木枠側の白い汚れのほうが目立ちますね。こっちのほうをなんとかしないと。

さて、せっかく大きなガラス部分が改装されて電気まで付いたので、またここで下らないことをして遊んでしまったりします。

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・・・・・・・。

また何を馬鹿なことをやってるんでしょうねえ。

こんなことをするから、またほら、ウインドウディスプレイ計画が新たに沸き起こって来るじゃありませんか。

もうちょっと偉そうな物を飾ってみようか、画廊みたいにしようか、なんて思ったりして。・・・でもペンギンも捨てがたい。

でもここは路地側だから路地の奥の人しか通りかからない・・・
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木枠ガラス建具

さて1階の大きなはめ殺しサッシと外れない木枠建具の続きです。
サッシと木枠建具の狭間には昔からのゴミや埃や糞がまだ残っており、目に入るのに手が出せない状態です。改装して引っ越して2年になるというのにこれではいかん、と佐々木小次郎、意を決します。出るか巌流燕返し。出ません出ません。

このガラスが入った建具のような造作物は、取り外し不能のはめ殺しというわけではなく、建具状のパネルを外枠に嵌め込むような仕様になっているはずです。
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断面予想図です。こうなっているはずです。
引き戸のように、一旦上の溝に嵌めてから下の浅い溝にすとんと落とし込むタイプですね。こうなっているに決まっています。
ですがこれが堅くて重くて動かない。

取っ手も手がかりもないので力のかけようがないんです。コーススレッドをねじ込んで手がかりにして、えいっと力を入れてみてもびくともしないんですね。多分、埃やヤニでくっついているし、木も多少歪んでいて張り付いてしまっているのでしょう。

と、そこまではすでに2年前に挑戦しています。そんなこんなで、結論として「枠の上部を下から叩いて浮かせる、あるいは上の枠を一旦解体してしまうほかないのではないか」と考えていました。

だから枠を外しても困らないよう、天井工事をしたときにこの枠の上部だけは完成させていなかったんです。

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このように、上の方は空間を空けたまま、目隠しにサンプルボードを立てかけて誤魔化している状態。

枠を上からのぞき込むとホゾと釘でがっしり組んであるのがわかりました。これは枠の上だけ上手く取り外すなんて至難の業。面倒くさいし、あまり現実的じゃなさそうです。
枠を外したい、でも面倒、と、いつものようにだらだらと放置してきたんですね。

で、ここからが秘技発現の今回のお話になるわけですが、改装記のブログも始めたことだし、多少本気になってこの枠や建具状のパネルをじろじろ舐めるように眺めていると、ふとあるものに目が止まりました。

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あ。

以前ド素人だったころには目に入りもしなかったビス頭。
そうですそうです。ガラスの入った建具の仕組みを、今では多少知っています。

三方の飾り縁がついた状態でガラスを嵌めてから最後の一方を取り付けるんですね。ガラスが割れたときに交換しやすいように、最後の一方は甘い取り付けになっているもんです。ここの場合はビスでした。これは好都合。

つまりこのビスを外して飾り縁の一方を外せば、簡単にガラスを外すことができるわけです。

枠を破壊せずとも、ガラスを外せばサッシとの狭間の掃除ができる。そして多分、軽くなってガラス分の強度が落ちたパネル部分は、簡単に外すことが出来るはずです。

さっそくビスを外して飾り縁を取り、ガラスを外します。
こんなとき、あってよかったこのガラス吸盤。

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正式に何というものか知りませんが、吸い付けて運ぶための物ですね。ガラス屋さんはもっと立派な物を持っていますが、なに、これで十分。

案の定、腐って外せないビスもあったし、ガラスもゴミやヤニで枠にくっついていてなかなか外れませんでしたが、何とか頑張ってほとんどのガラスを外すことに成功。

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おお。サッシとの狭間、引っ越し前からある堆積した若干糞個を、ついについに掃除できるときが来ました。

で、ガラスが外れたパネル、腕をぐいっと突っ込み、力を入れると動く気配があります。みしみしみしみし。

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じゃーん。外れました。

やはり木の歪みとゴミとヤニのせいでくっついていましたが、一度外して掃除してペーパーをかけると、もう簡単に付けたり外したり出来るようになりました。
念願だった掃除と消毒ができます。

う、嬉しい。こういうことを2007年中にやっておきたかった。

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こんな状態が

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掃除して消毒して

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ちょっと染め直して、こんな状態に。

やりました。ついに汚らしい汚らわしい最後の糞個地帯を克服できました。
「さらば。糞個さん」
刀を鞘に収め、大いに満足して頷くのであった。

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