スライドする棚の上に、さらに吊り戸棚のような棚を作るつもりです。
開き戸を開けるとスライドレールを使った棚板が引き出せるという、奥行きのある棚です。
そのための道具、念願のフォスナービットを手に入れました。
これで35mmの座刳り(ざぐり)穴をあけられます。そうです。扉の開閉にスライド蝶番を使うのです。スライド蝶番、初挑戦です。
まず指定の寸法で罫書きを入れてから、扉側にフォスナービットで穴を開け、スライド蝶番を嵌め込みます。
棚のほうには座金を取り付けます。
罫書きみたいな細かい作業は面倒くさくて嫌いなのですがここはぐっと我慢。甲斐あって、このように上手に取り付けられました。
板と扉だけのこの状態で開閉のテスト。よし上手くいってます。
上手くいったので箱を組み立てます。
吊り戸棚なので念のためにビスをたくさん揉みました。
箱というか筒完成。筒状態でもガッチリしています。このままでも十分頑丈そうです。
嵌め込むサイズの都合上、蝶番のないほうは12mmのコンパネになっております。
スライド蝶番の取り付け、かなりビビってたのですがやってみたら意外に簡単でした。
こないだスライドレールを初めて使って味を占めたので、今度は600mmのものを使ってみました。
贅沢してスライドレールを使ったのは、引き出して落っことす心配がないからです。
蝶番のでっぱりがあるので、スライドレールは12mmせり出させる必要がありました。
このスライドレールに取り付ける引き出しは、引き出しというより背もたれ付きの棚板って感じのものになります。
こんな感じです。
ちょっとサイズの違う背もたれ付き棚板をもう一枚、かなりのやっつけ仕事で作りました。急いでやったので雑です。
こちらは扉になる板。扉部分は特に念入りに塗装します。
刷毛塗りなので限界はありますが頑張ってます。
この塗装については次回もう少し丁寧にお伝えします。
こうして、吊り戸棚の部品は完成しました。
大工工事は色々やってきましたが、家具は苦手です。丁寧にやってるつもりでも何か歪んできます。心が歪んでいるからですね。仕方ないです。
やっつけ仕事で作った背もたれ付き棚板、とくに2個めのほうは、取り付けてみると寸法が1mmくらい狂っていてスライドレールに上手に填りませんでした。
これは近いうちに作り直さなくてはなりません。
指物おそるべし。難易度高め