1F 大きな机の大きな棚

こんにちは。誰もが過去に忘れてきた甘酸っぱい青春の思い出、家改装の記録です。時々こうしてこっそり更新されます。

なんということでしょう、改装開始から丸4年がとうに過ぎております。普通のモノなら5年でお古、償却完了ってもんですし、最初新鮮でぴかぴかだったいろんなものもそれなりに経年で劣化してきている頃です。
まさに終わりなき戦い。
それが快適環境の創出というもんでしょうか。これは麻薬より恐ろしいことですよ。この戦いを辞めるとき、それは家がどんどんオンボロになってどろどろになって、蜘蛛の巣が張りゴキやネズの巣窟になり、住民は年老いて呆け、よだれと大小便を垂れ流しながら死んでいくというそういう末路を迎えたときです。

しょうもないことを書いてないでですね、改装の記事に取りかかります。

今日は1階職場のメイン机周りです。ここは事務仕事をしたり映画感想文やその他の駄文を書いたりメモしたりスケッチしたり落書きしたりぼーっとしたりという、そういう重要な場所です。
元々の最初はちょっとした厨房だったところで、思い出すのもおぞましいこんな姿だった狭い場所です。

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これがいろんな階層の果てにこんなに小綺麗になったわけでして

机と棚

ただし机の上のエレクターもどきに注目していただければ判るとおり、棚に関してはかなり出鱈目です。
ここは幅が1750mmしかなくて一般的な1800サイズにちょっと届かず、市販のラックや棚が入らないのですね。巨大な机が置いてありますがこれだって天板の角を5cm切り取っているわけです。
エレクターもどきを変な風にジョイントすると偶然にもジャストなサイズになったので、今まではこれで何とか我慢していました。

しかしふとしたパソコンの故障が元で、脚と脚の間に収まっていたコンピューティングスペースに収まらなくなってしまいました。エレクターもどきの真ん中の脚が邪魔なのであります。
暫定的と思っていたエレクターもどきも収まりが悪く、本人の性格と同様雑然としすぎています。
これは不細工なだけではなく不便です。

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これはいかん。真ん中の棒が邪魔だ。

真ん中の棒

よしやろう。何とかしよう。ということで真ん中の脚を取っ払う計画開始です。

 

そうそう、そういえばこの直前に換気扇を取り付けたりしています。もともとあった換気扇の開口を暫定的に塞いでいたのですが、超が付くヘビースモーカーですので煙がもーもーです。何らかの換気の必要性は感じておりました。

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かっこよく埋め込み換気扇を設置するつもりもありましたが、壁の向こうは外なのでダクトの意味がなく、もともと開いている換気扇用の穴を利用しない手はないので暫定的に普通の換気扇を取り付けました。
この場所も本当は収納スペースにしたいので、見えない場所に換気扇を付けるのが理想ではありますが、そういう計画は暇なときにゆっくり推し進めましょう。

というわけで目的は机の表面にスペースを確保することです。エレクターもどきの真ん中の脚を取っ払うことです。
そのためにはどうするのがよいか。

理想は、大きな吊り戸棚を上部に設置することでした。
卓上のスペースを確保できる上に、見た目もさぞかしすっきりすることでしょう。
しかし吊り棚をつけるための壁面補強が必要です。素人工事で弱い下地に吊り戸棚を作ったあげくの落下事故はよく聞く話です。
で、それは無理。振動ドリルも持ってないしタイルやモルタルに対して下地補強を上手にやれる自信もありません。
やっぱり何らかの据え置きの棚を置くしかないでしょう。
丈夫な棚板を持つテーブル状の物体を作って置くのが現実的。よしそうしようそうしよう。

 

 

てなわけで、そうなると問題は1750幅の棚板です。上にものを乗せますので頑丈でないといけません。
どう考えても木材だけでは無理です。
倉庫用のアングルラック情報などを恨めしそうに眺めながら1750mmの幅を呪います。1800mmあれば、既製品が使えるのに。
いずれにしろ鉄が必要という結論で、鉄骨屋の知り合いでもいればがっちりした架台を作ってもらうところですが何とか自力で頑張る方向でいろいろ検討します。

便利なインターネットの時代です。鉄パイプのカット販売をしてくれるところがありました。小口でもOKだそうで、なんとまあありがたいことです。
溶接も穴空けも出来ないくせに早速構造用の鉄パイプを注文します。

計画はこうです。
木材の板で鉄パイプをサンドイッチにして棚板にするのです。重みに対する補強ですから、溶接なんかいりません。くっつける必要性さえさほどないのです。でも乗せるだけってのも危ないので接着剤とサンドイッチ仕様で乗り切ります。

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まず棚板に鉄骨をくっつけて内側に棧を作ります。

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鉄骨と木材の幅が合わないのでジャストサイズのベニヤで蓋。
サンドイッチ状態には後でします。なぜかというと重いから。先にテーブル状態を作ってからこの棚板を乗せてくっつける予定です。

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ひっくり返して棚として活躍する部分の塗装です。手抜きのウレタンニス。磨けば綺麗だからよい。

ついでに支えるほうの側面の板も鉄パイプで補強。こちらは板材も厚めです。残り物再利用。

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ちょうどアンティークっぽいブロンズの絵の具があったので気持ちのよい屋上で吹き付け塗装しました。
この材料はUSJにある有名人のハンドスタンプと同じものです。なぜならあれは私の仕業だからです。

さてテーブル状の棚ベースを作って置いてみます。

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なんといい加減。この段階では横方向にぐらぐらしているし、棚板もたわんでいます。ただ置いてみただけです。
全部を作ってから机の上に乗せるのが重いので、以降はこの机の上に乗って作業しました。

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重い鉄骨入りの棚板を乗せて、内部の棧に対して下からビスを揉みたくります。これで棚板は上下の板と内部の棧によってサンドイッチ状に固定されます。
まだ平行四辺形的にぐらぐらしているので背面に補強の板を取り付けます。

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棚板側はサンドイッチ棚板に、側面は鉄パイプに穴を開けてビスを揉んでいます。このくらいの鉄パイプならドリルで穴が開きます。引き抜き強度は弱いかもしれませんが左右の揺れには強く、もう揺れません。
木口の処理は後回しにするとして、完成です。かんたんですね。
下部に巾木状の薄い板を取り付けましたがこれは補強ではなくて目隠し。この裏側にコンピュータのごちゃごちゃした配線や電源タップなどを仕込みます。

これで卓上スペースが確保され、当初の目的は達成できました。
ただ計画不足ゆえ、肝心の上に乗せる収納システムは後回しです。嫌々ながら、もともと置いていたメタルラックを再び置くことになりました。これはいずれ何とかしたいところ。

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なんだか元の状態と変わりなく見えます。あまり美しくありません。やっぱり蓋の出来る棚が欲しいなあ。

卓上はスペースが確保され、ケーブルや電源は割とすっきり片付きました。
邪魔なコンピュータをぐいと押しのけてスケッチするスペースをいつでも確保できます。それだけでも大いに効果があったと思いましょう。
でもやっぱり途中って感じが否めません。

屋上手摺の塗り直し

おやまあもうこんなに時が経ってしまいました。
一年以上ぶりのこっそり更新です。
誰か見る人いるかなあ。そわそわ。

この一年間、いろんなことがありました。何と言っても日本崩壊への引き金が引かれてしまいました。もう2011年の3月を境に、向こうの世界とこちらの世界に真っ二つに分かれてしまいましたね。
放射能の知識を世界一持っていない被爆国として破廉恥なまでの事故と事故後の対応とその対応に対する国民の反応です。もう終わってます。

おっとそういう話は他所でやるとして、引っ越しと改装工事から早くも3年4年と経っております。時の流れが速すぎてもうついていけません。ふがふがですね。ふがふが。

大急ぎで突貫工事をやった弊害がちらほらと出てきております。

ひとつは屋上です。雨風日光にさらされ、綺麗に塗ったつもりの手摺がまた錆びてきました。

振り返ってみると、屋上鉄部のケレン大会のあと、屋上の壁を塗るの中で

記事にない分では、鉄部をブルーグレーと真っ赤に塗り分けたりもしています。ですが手摺の錆がひどすぎて、押さえ込んだつもりなのに1年後にはまた錆が出てきてしまいました

と書いておりまして、塗った記事もないし、どうやら急いでいて手抜きをした模様。

あぁそういえば、足場が割れて腰を打った日に鉄部の塗装をしていたんだっけ。あの状態では手抜きも致し方あるまいて。→どうやらこの日 小さな天井

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1年後にちらほら出始めたサビが本格的に増殖してきたのでまた押さえ込み作業をやりました。

前回の反省は、まずサビ転換剤が途中でなくなって普通の錆び押さえで間に合わせたこと、二度塗りしなければならないのに一度塗りで済ましたこと、ペンキの量が足りなさそうだったのでちょっと薄めすぎたこと、と、あるまじき手抜き工事の数々。
そりゃまた錆びてきますわな。

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手すり錆

よし今回はきちんとやろう。
ということで「暑くなる前にやろうね」といいながらすっかり真夏で最高気温の中での一仕事となりました。

まずは足りなくならないように材料を確保。
最初はサビのケレンを行います。さすがに引っ越し当時ほどひどい錆びでもありませんので、電動工具を使うまでもありません。ガリガリごしごしと錆を落とします。「必殺!」を使いますからケレンはそこそこでOK。

しかしサビの粉が宙を舞い、のちほど奥様の鼻柱が荒れてしまいました。

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必殺!錆封じは刷毛ですーっと伸びて塗りやすいこと。
「今回は中途半端なことはすまい」とあれほど誓ったのに、ふと思い立ってポリパテでちょっとだけガタガタを修正したりします。
するならする、しないならしないと何故できん。
・・・はい。全部をやらず、実験的に一部分だけポリパテしました。この続きは次の塗り直しの数年後にまた・・・。

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ポリパテが乾いたらペーパーで擦って、いきなり塗装です。

今回は「上塗り兼さび止め塗料」という何となく手抜きっぽい材料を使いました。前回の反省を生かして、規定量以上には決して希釈せず、ぼてぼてペンキを塗りたくります。

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ペンキってのは塗っていると刷毛がどんどん重くなりべたべたして塗りにくいったらありません。でも頑張った。

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手摺の再塗装完了。
わざわざ糞暑い最中にこれをやるのは自分を苛めて楽しんでる馬鹿夫婦ならではです。

さて、下塗りやいろんな作業の合間合間に、屋上調度品の再塗装も行いました。
安物のツーバイフォー木材で作ったベンチやテーブルです。キシラデコール再塗装です。

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炎天下の威力は凄いですね。一年でしっかり色褪せて木も傷んできています。
軽くサンドペーパーをあて、浸透性塗料を塗ります。

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むかしド素人だった奥様ももう熟練の域です。あっという間にテーブルとベンチを塗り上げました。
朝早くからやるつもりが寝過ごしたせいで夕方ぎりぎりまで飯も食わずに頑張りました。おかげでなんとか完了。
残念ながらこの日はペンキもキシラデコールも乾いていないのでここでビアガーデンをすることが出来ません。
なので、お疲れさんは近所の串カツ屋でがっつり行いました。

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ところで、一年前の雑談と同じオチなわけですが、今年の夏も同じようなイベントがあるので最後にちょろりと宣伝しておきます。

チルドレンクーデター ライブのお知らせ UrBANGUILD 2011.08.20

 

フロアタイルの貼り方

ここでフロアタイルの貼り方のおさらいです。

タイル上の床材は墨出しさえちゃんとすれば並べて貼るだけなので簡単です。
部屋の真ん中あたりに垂直に墨出しし、並べて貼っていけばいいだけです。

問題は端の処理です。
端は最後まで作業せず、最後にこのようにやります。

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角が掛かるなど二方向からの調整も理屈は同じで、各方向に定規代わりのタイルをあてがってカットするあたりを取ります。斜めってるとしても理屈は大体同じ。

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このように、端の処理を全て終えたものを待機させてからおもむろに貼っていく方法を取りました。以前は何も考えずに糊をだーっと塗ったくってから端の処理を始めたものだから大変でしたが、あらかじめこうやって準備しとけば落ち着いて手早く作業を進められます。
このようにさっくり収まります

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こっち側のややこしい部分もきっちり準備してカットしてから貼っていったので困難さは何もなし。

あれ?中断して仕事に取りかかるはずではなかったのか?そんなことは出来ません。何事も中途半端はいけません。きっちり仕上げてから仕事をするのですよ。わはは。

さて、残されているかたまり部分、ここもやっちまいましょう。
糊はなくなりましたが、専用のではない簡易な糊はすぐ手に入るので代用します。

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こちら側の端だけはちょっとややこしいことになりました。

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457mmのフロアタイルを貼っていくと、最後に30mmほど足りなくなって、まさか30mm幅の細長いカットを貼り付けるわけにもいきませんから、最後の2枚分を適度な幅が確保できるようにサイズ調整するのです。
「フランス落とし」の穴ぼこもきちんと開け、これにてすべて完成。

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床が貼れたので心落ち着けて仕事に取りかかり、10日後、どちらも完成しました。

まあしかし見事に柄がバラバラでごちゃごちゃとしたフロアタイル仕上げとなりました。

これに我慢が出来なくなったら、ちゃんと統一された床環境を整えることにしましょう。多分しないと思いますが。

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フロアタイルを貼る

さて春になり、いつものお得意様からいつもの上品な絵を依頼されたので、そのパネルが届く前に床を貼ってしまおうと決意します。

床材を貼る目的のひとつに、モルタルのほこりを防止するという大事な要素があります。それから、工場然としたイメージを小綺麗な空間に変身させる意味もありますね。

きっかけがなければ相変わらずIllustrator上でシミュレーションばかりして遊ぶ日々から抜け出せません。

そういえば昔、前の職場の床材を貼ったときも、同じお得意様の上品な仕事を請け負う直前でした。これは良いきっかけです。よしやろう。今やろう。すぐ貼ろう。

ということですでに色んなものが散らかっていたり机や棚が雑然と置かれている一階職場環境、ごそごそと片づけ始めます。
いくら片づけても大物はなくなりませんから、少しずつ動かしながらの作業となります。数年前の大改装や天井を作ったときとは大違いです。

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このように狭苦しくものをどけながら部分的に進めていきます。もっとこう、思い切ってだーっとやりたいんですが仕方ない。

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墨出しはもうとっくに済んでいるので、糊を付けて貼るだけ。作業自体は簡単なものです。

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壁の端の処理はちょっと面倒なので後でやります。端以外のところを貼っていきましょう。

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まだ途中なのにパネルが届いてしまいました。本当なら床材貼りを中止してすぐに仕事に取りかかるべきです。
しかしそれをせず、黙々とフロアタイルを貼っていきます。
私の特徴を四文字熟語で表すと「本末転倒」です。

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このように、フロアタイルがシミュレーションした通りに順調に貼られていきました。

端の処理と、面積にして5分の1ほどのかたまりを残した状態、ここで糊がなくなり、一旦中断しようかなと思います。
専用の糊は近くで買えないし、仕事も始めなければなりません。

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フロアタイルのデザイン

春だというのに気温が超下がったり雪が降ったりとわけのわからない春ですが、もうとっくに4月も下旬であります。

2月に猫が死んで以来まったく立ち直ることが出来ず自堕落な生活を続け仕事も減って映画ばかり見て理由もなく早寝早起きしたり風邪をひいて10日間くらい回復しなかったりそんな時に限ってちょっと忙しくなったりして、やばいこのままではこっちまで死んでしまうという危機感に苛まれた日々、それを打開するのは改装工事しかない(ないのか?)というわけで春雨と共に帰って参りました改装記でございます。

これだけ間が空くともはや誰も読んでいないと思いますが皆さんこんにちはー。

さて、床にフロアタイルを敷くという話の続きが唐突に始まります。

前回までのお話は、「ただ同然で手に入れた格安フロアタイル、ただし柄はバラバラ。こいつを少量手に入れて一部敷き詰めた」というあたりでしたが、あれから数ヶ月、いや一年近くか、人気のない不良在庫のフロアタイルを少しずつ少しずつ集めていたわけです。

まず最初はグレーと茶色のフロアタイルが割とまとまった数手に入りました。ほどなく今度は赤い派手なのや柄違いのグレーなどが少量手に入ったりして、後先を考えずただ同然なら何でも手に入れてやろうという貪欲な活動の結果、中途半端ながら数が集まってきました。

で、この中途半端な数のタイルをどう並べたら格好良くなるのか、とシミュレーションに精を出すわけです。
シミュレーションしながら、まだ見ぬ理想的な配色も勝手に置いてみたりして、楽しく計画を練ります。

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その頃のいろいろなデザイン案の一例

並べて遊んでいると気付くのですが「こんな派手な模様は厭だ。ほんとは、シンプルに一色だけを全てに敷き詰めたいのだ」などと理想論に目覚めたりしますがそれは言わない約束です。
数が足りない部分を白や黒の適当な色でカバーします。やはり白色系も欲しいところ。しかし現実には白色系は人気色なのでただ同然で手に入れることは甚だ困難であり、いっそ残りは正規に買ってしまおうかとも思うものの、もはや破格で手に入れる端材で床を作り上げるということ自体が目的化してしまっているためデザインは二の次三の次、本末が転倒したままデザインごっこを地味に続けます。

そうこうしている間にまたややこしい色のタイルが手に入りました。昭和の百貨店を連想させるテラゾー柄、小汚い色のモダン系ダークグレーなどです。

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その頃にはすでに手に入れたフロアタイルは200枚を越えており、数的には足りています。しかし小気味よく並べるとあちらこちらに抜けが出るというデザイン的に難しい数。
限られた数と色を用いてすっきり収めることが出来るのか、腕の見せ所です。Illustratorを使ったシミュレーションファイルは増殖し、少しずつ洗練されていくのです。
ファイルは数十を超え、もはやシミュレーションして遊んでいるこの作業自体が目的と化しているのではないか、実際にこの手に入れたフロアタイルを床に貼る気がなくなってきているのではないか、と自分自身が信じられなくなりつつあります。

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この馬鹿な遊びの中で、それでもついに最終的な完璧なデザイン画仕上がりました。
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なんだそりゃ何がどう完璧なんだ、と呆れられそうなデザインですが、これのすごいところは、手に入れたフロアタイルをほとんど無駄なく綺麗に使い着ることが出来る奇跡のデザインなのです。自画自賛。

よし後は貼るだけ。貼るときの注意は失敗が許されないところです。何しろ数がぎりぎりですから。しかもこの破格フロアタイル、破格なだけあってすでにメーカー廃盤となっている不人気色ばかりで同じ色を手に入れることが既に難しくなっているという案配です。

後は貼るだけのこの状態になって、また勢いがぴたりと止まりました。

時期は冬だし猫の具合は悪いしすでにフロアを使用しているせいで床は散らかっているし面倒臭いしと。

春まで待とう、何かきっかけがあれば作業しよう、と思いながらだらだらと月日は流れていきました。

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祭壇

いつのまにかお正月を迎えとっくに2010年になっていて、さらに節分も終わり、もう2月も半ばであります。

完全停滞の改装記録であります。だって改装してないんだもん。
さて、昨年の年末に入院して、奇跡の生還を遂げた猫の話、みっけです。

朝夕4錠の薬を飲ませ、高カロリーの病人食を強制給餌する猫介護の日々です。
投薬も強制給餌も大変難しいものです。指が血みどろになります。
でもだんだん慣れてきました。
「お正月を一緒に迎えられたら、記念写真を撮ろうね」と妻が決めていたので元旦には記念写真を撮ろうとしますが、当然ながら猫は言うことを聞かず、断念します。

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まあかろうじて撮れたのはこんな感じ。飼い主のプライバシー保護のためトリミングしてます(笑)

みっけの体重はどんどん落ちていき、もう通常の半分以下になってしまいました。

それでも、家が楽しそうで何よりです。筋肉が衰えてしまって得意の高いところには上れなくなりましたが、何とか椅子に乗ってそれから机に乗ることにも成功、これは凄い回復です。

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年末の時点でもう覚悟していたのに、回復してくるように見えるとそれに慣れてしまいます。

元気を取り戻すように強制給餌の量を増やしたりします。
その甲斐あって、最低の体重を記録したあとは、自力で餌を食べられるようになってきました。そして少しずつ体重が増えていきます。

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奇跡の連続。なんだか「もうあと数年は癌と共に今の調子で生き延びるんじゃないか」という緩い気持ちになってくるほどです。

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1月も半ばを過ぎると、付きっきりの介護状態から「映画を観てもいいかな」「ライブ見に行ってもいいかな」っていう、ちょっと飼い主も日常を取り戻し始めます。

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2月に入ってからはさらに調子がよくなりました。
通院して貧血の治療を続けていますが、お医者もちょっとほっとしている様子です。
「今にも死ぬかもしれない」という状態の時は飼い主は付きっきりで、写真も1日100枚とか撮ったりしてるくせに、こうなるとまた油断して、今までと同じような暢気な暮らしに戻ったりします。

節分が終わってしばらくすると、また調子が悪くなってきました。

風邪っぽい症状で、食欲がなさそうです。病院では、少し薬を変えてみましょうということで、しばらく様子を見て、次回はまたフル検査してみましょう、と。

血液、レントゲン、エコーです。もう何度この検査をやったことか。

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具合が悪そうなのに、2月7日は妻とちょっとしたドライブに出かけました。随分久しぶりのレジャーです。

具合が悪いことに慣れたせいか、薬をやってるので安心と思ったのか、みっけが「行っといで」と送り出してくれたせいか、何なのでしょう。

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翌日8日の朝、みっけがトイレの猫砂にうずくまって動かない。様子が変です。連れ戻すときょとんとしています。

いつものように強制給餌と投薬を済ませます。最近では珍しく少し嫌がって噛まれました。

昼頃はいつもの席で横たわり「にゃあ」と話しかけられたので「どうした?」と撫でてやりました。

そして、午後4時前にいつもの席で、いつもの寝姿のまま息を引き取りました。
なにそれ。

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なにそれ。

夜はお通夜を開催しました。

妻が大慌てで花を買いに行き、ろうそくを灯し、それらしい演出を施します。祭壇が出来上がりました。

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夜中までみっけの通夜です。

実感などありません。まだ薬も、専用の餌も残ってます。とめも残ってます。我々も残されています。
本日夜、最後のお別れとなります。

新しい家に越してきて、みっけは非常に楽しそうでした。
余命2日とか3日とか言われたのに、2ヶ月近く生き延びました。
ちょっと間に合わないときもあったけど、トイレにもよたよた行けました。
映画を観たりレジャーをしているときは待っていてくれました。
みっけはブラックだけどいいやつでした。
ペットを飼ってる人にだけわかるこの辛さ。所詮猫なんですよ。ただのペットなんですよね。でもこんなに堪えることはない。なんでしょうね、これ。

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過保護ハウス その2

みっけの調子が悪くなったことに気づいたのは、ふと姿を消して風呂場にいたときです。

風呂場のみっけ
風呂場のみっけ

この場所は普段はとめの場所。みっけが行くようなことはありません。

「またとめが乗り移ったか」と思ったりしましたが、どうも様子が変。

そういえば、エサを食べていない様子です。さらに便通も滞っているみたい。トイレはとめと共通なので気づかなかったんですね。便秘か?

持ち上げると体重が軽くなっていて、体温もちょっと低いことが感じ取れます。何か病気っぽい。

翌日にはさらに不可解な行動を取りだし、いつも行かない物入れの奥や3階の人気のない隙間に入り込んで隠れるようにじっと佇むんですね。

なんとなく厭な予感がしたんですが、予感どころか、これ飼い主の判断が遅すぎたんですよね。なんという愚かな飼い主。
さらに翌日の朝、血反吐を発見。またもや妙なところに隠れに行っているみっけを抱き上げて体重の軽さと低体温に背筋が凍りました。

「死ぬ」

とっさにそう思って午前中の診察に間に合うよう大急ぎで病院へ連れて行きます。

血液検査のあと、レントゲン撮って、さらにエコーまで撮って、診断が下りました。

腎臓癌の末期でした。血液にも広がっている。悪性リンパ腫。どうやら胃も。このままでは余命2日くらいだということでした。
やはり、あのまま死のうとしていたのですね。
点滴とステロイドの投与を試してみるということでそのまま入院。

黒沢作品「生きる」を観たとき以上にどういうわけかボロボロ涙が出てきて止まらなくなり慌てていろいろ検索して如何にダメな飼い主だったかを痛感しながらも、なかなか現実を受け入れられない。猫飼いって情けないですね。

時間が引き延ばされたように感じた3日間、点滴とステロイドの効果が上がることを期待して毎日様子を見に行きます。

 入院
子猫のように小さくなったみっけ

 

効果は少しあったようです。小さな奇跡が起きたのでしょうか。
入院をさらに延長し、点滴、強制給餌、ステロイドで生き延びます。その間に飼い主はゆっくりながら現実を受け入れて覚悟を決めることができます。

点滴で投薬
点滴で投薬

6日間の入院の果て、今すぐ死ぬという危篤状態は脱しました。いよいよ退院です。

実際のはなし「もう二度と連れて帰れないかもしれない」と思っていたので、最後に家に帰れるだけで十分幸せかもしれません。
とめはみっけの入院中、しきりに相方を捜してにゃーにゃー言ったり飼い主にぴたりくっついて離れようとしなかったりと、それはそれで哀れな数日を過ごしており、退院は素直に喜ぶべきイベントです。

再会

 

さて、低体温のため常に暖めておかねばなりません。
ずっと前から何故か捨てずに持っている中途半端なアングルラックがあります。

昔は仕事の道具の仮置き棚として、改装記ではまず始めに仮の机として登場したあのアングルラックです。

最初は仮の机として

アングルラックテーブル(笑)

次は板を乗せられ

ラックに板乗せテーブル(笑)

最後は布を掛けられ猫ハウス置き場になったあれです。

布でごまかされたアングルラック

これが役に立とうとは誰が想像したでありましょうか。

もう使っていないホットカーペットを敷き、その上にアングルを置きます。

布の片方を床まで垂らし、足りない分をビニールのシートで継ぎ足します。このビニールシートは本当に病院のカーテンで使っているあのシートです。

Web改装記録 wp 改装記録 過保護ハウス2
Web改装記録 wp 改装記録 過保護ハウス2

そして開口の部分へ向けて、ファンヒーターを緩く焚くのです。
アングルラックの内側は空気がこもってビニールハウスのようにぽかぽか。
なんという役立ちグッズ。

これが過保護ハウスです。

過保護ハウスのみっけ
過保護ハウスのみっけ
過保護ハウス
ぽかぽか過保護ハウス

過保護ハウスの恩恵を最も受けるのは、たぶんとめです。
なぜか急に家が24時間体勢でぽかぽか陽気になったので幸せ一杯なんです。

すっかり小さくなったみっけですが、病院より家のほうがずっと落ち着くようです。

落ち着いたみっけ

危篤状態は脱し、癌の進行も少し収まりました。退院していよいよ抗癌剤治療です。副作用がほとんどない軽い抗癌剤もあるようで、それを試してみるのです。

上手くいけば、癌と共存しながらもうしばらく生き続けられるかもしれない。
副作用が出たらもうお仕舞いです。
効果は2割ほどの期待だそうで、気休めと言えば気休めですが、あまりきつい抗癌剤治療には積極的になれません。

さて、それからというもの、毎日が猫の介護状態です。
薬を飲ませるコツは少し掴んできましたが、強制給餌は難しいです。量もたかがしれています。

問題は、自力でエサが食べられないことです。食べて出すという基本中の基本が出来ないとき、薬と点滴で生き延びさせて、それが果たして猫として生きていると言えるのでありましょうか。
しかしやれることはやった。父親の時でも、これほどのことはしなかった。

悠々とめ
悠々とめ

とめも介護の覚悟を決めてりりしく佇むのでした(ほんとはみっけ用のぬくぬくや美味しすぎる餌のおこぼれを頂戴できて幸せを感じている)

過保護ハウスの中は今日もぽかぽかです。
夕べはうちのおもしろ奥さまが半分入り込んでそのまま寝ていました。

 

過保護ハウス

過保護ハウスのみっけ

みなさまお久しぶりでございます。家改装のブログです。秋に一区切りを迎え、更新は見事にストップしております。

それでもちらほらとお客様ご来訪の手応えを感じていまして、お越しのみなさま、今日もご機嫌よろしゅう、辺境のブログへようこそおいでくださいました。

冬は寒くて工事や改装をしている場合じゃありませんので、このまま春まで何の音沙汰もなしに過ごす予感がしておりましたが、何故か師走の忙しい時期に唐突に更新するのであります。お久しぶりです。

今回は過保護ハウスができるまでの記録です。改装やDIYとしては非常に情けないしょうもない話なのでありますが、ひとつお付き合いのほどをお願い申し上げます(ここで拍子木)

(※ 対訳:しょうもない=つまらない)

 

我が家には拾ってきた姉妹の猫がおります。茶色くて子犬のようなのがとめ、三毛猫柄のほうがみっけです。

10年前、箱の中でこの二匹が抱き合ってにゃーにゃー泣いているのを見つけてしまい、仕方なく持って帰ってそれ以来仲良く暮らしています。

PICT0830.jpgとめとみっけ

2007年に引っ越したときは変化を嫌う猫がストレスを感じるのではないかと心配したものですが、無事新しい家にも慣れてくれて、それどころか性格が黒くて高慢ちきだったみっけがやたら楽しそうに素直に振る舞うようになって驚いたくらいでした。

箱の中のとめとみっけ

逆にお調子者でひょうきん子狸だったとめのほうはちょっと人見知りをするようになり、もしかしたら引っ越しを境に二匹の魂が入れ替わったのではないかと本気で思ったりしたものです。

寝転ぶ猫

親ばかというかただの馬鹿というか、iMacの中には猫の写真が数千枚、いつの間にこんなに撮ったのだと思うくらいの写真が保存されています。

とめとみっけ

完全な家猫なので外には出ません。ただし屋上には出ます。
とめは屋上が好きで、いつまでも一緒にビアガーデンをやっているのですが、みっけのほうは少しの間だけ付き合ってさっさと帰ってしまいます。

屋上みっけ
ベロをしまい忘れてますわよ。

もちろん、寒い冬は近づきもしません。人間も猫も。
新しい家で2年も暮らしているとすっかり馴染んで、新しい遊びを思いついたりします。そのひとつが椅子取りゲームです。
我々人間が座っていた席からちょっと離れたら、その隙を狙って走り寄ってきて席を奪って超絶速度でくつろぎ体勢に入るのです。

椅子上の猫

「うわっ。また席取られた」
主に席を奪われるのは奥様のほうです。最初は笑っていても、だんだん本気で怒り出すほど椅子取りゲームは本気です。大抵はみっけの勝利です。とめはどんくさいのでこのゲームにはなかなか参加できません。

椅子取りゲームは連日開催され、もはやゲームではなく戦争の形相を帯びてきました。
椅子取りゲームの苦手なとめが好きなのはお風呂です。
人間が風呂から出てくると、湯気の立つ風呂場に速攻入ってアロマキャットと化します。しばらく寛いだら、いい匂いをさせながら戻ってきてそして寝ます。

風呂場のとめ
みっけは風呂場には近寄りません。いつもくっついている二匹ですが好きな遊びはそれぞれ異なるんですね。

冷蔵庫みっけ
こういう、高いところに昇ってしれ〜っとしてるのはいつもみっけです。体重の重いとめには無理な芸当です。

勝手に「みっけがお姉さん」「とめが妹」と決めています。新しい場所にチャレンジするのも、相方の身体をぺろぺろ舐めて綺麗にしてあげるのも、殴り合いやキックが強いのも常にみっけのほうだからです。

性根が黒いブラックみっけにも少しだけ愛らしいところがあります。おでこを押し当てて寛ぐのが好きなのです。主に飼い主に対して、ぎゅーっとおでこを押し当ててきて目を閉じ、幸せそうな時間をすごします。時には壁やとめにも同じようにおでこを押し当てて寛ぎます。要するにおでこを押し当ててさえいれば安心なのでしょう。

箱の中のとめとみっけ

こういう姿を見ると、もしかしたら妹はみっけのほうかもしれない、と思ったりもしますが、実のところどうせ同時に生まれてるし、姉も妹もないわいな、というのが結論です。

あ、だらだらと説明調の文章を書いていたらもうこんな時間。
過保護ハウスの話に辿り着く前に今日のところはこれにて御免。

洗面もう一つの家具 その2

全然期待されぬまま黙々と作っている洗面のもう一つの家具の仕上げです。

クリア塗装も済ませてつるつる仕上げになっている材料を使って、枠になる部分を組み上げました。

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天板にあたる部分は、余っている端材を並べて作り、シナベニアを表面に貼り付けます。シナ合板の節約と端材の有効利用でございます。

組み上がれば、例によって引き出しの確認、OKが出れば引き出しの表面を作ります。

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こちらもラワン材で作ってから表面にシナベニアを貼ります。ビス頭が見えていてもいいので組むのが楽ちんなんです。
背中側は、引き出しの後ろの見えないところにだけ補強の板を貼りつけ、下のほとんどの部分が筒抜けという仕上がりになりました。ちょうどの隙間に挟むだけだし、強度の心配も要らないでしょう。

最後に天板をつるつるに磨いて完成です。

引き出しが1個だけある筒状の箱ですからこれは簡単に出来上がりました。さっそく現場に置いてみましょう。今度は何かに引っ掛かったりすることはないはずです。

ちょっとでかいのでよいしょこらしょとリビングに持って上がると、室内の変化に敏感な猫はちょっと身を避けて遠巻きに様子を伺います。許すかどうか考えているのです。

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猫を無視して以前作っていた馬鹿なものを撤去して入れ替えます。撤去は簡単でした。何せ棒に板が乗っているだけですから。

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入れ替えました。

前回作った反対側の隙間収納と素材感ぴったりです。洗面所の小物たちも引き出しに収まりました。

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ここまで来れば真ん中にでーんと鎮座している洗面化粧台そのものが非常に気になりますが、これを洒落たものに交換するなんて贅沢なことは当分しないでしょう。

引き出しに小物を片づけた妻は、この仕上がりにまんざらでもなさそうです。よかったよかった。

これにて洗面所はひとまず完了です。どもどもお疲れ様でございます。

みなさまの励ましのおかげでここまでやれました
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洗面もうひとつの家具 その1

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さてさて洗面所の日曜大工ですが、洗面台の右の隙間にはかっこいい家具が入りました。はて、左側はどうだったでしょう。
こうでした>まさに雑多

これはひどい。板を棒で支えているだけです。
こんなのじゃイヤイヤってことで、ここを修正しましょう。右側と同じテイストでもうちょっとマシなものを作ってみようではありませんか。
というわけで設計図を書いて遊びます。
ここは洗濯物入れが来ますから、大きな仕様変更はしません。でも引き出しのひとつもつけたいところ。

棚図面

脚をやめて板で覆われた外枠にすることですっきりします。テーブルから家具へ、魅惑の大変身です。棒の脚に比べたら大幅なコストアップになるので無駄っぽいなあと思いながらも家具性を重視。しょうがないこれでやってみましょう。

最初は、洗濯物を入れる部分も格好良くフタをするつもりでしたが、今回そこまではやめておくことにしました。フタのシステムを考えるのが面倒なのと、そのシステムよりがらんと開いていた方が利便性が良さそうだからです。

そもそも妻はこの家具には全然興味がなく「引き出し?いらんいらん」「作り替え?せんでええせんでええ」「ここ、どうでもいいし」「でも今のままじゃダメすぎるけどな。あはは」と、こんな調子なので、これは一体誰の何のためにやるのか、今ひとつ目的意識に欠ける日曜大工です。典型的な「ダメ父さんの無駄ムダ日曜大工~余計なお世話~ 編」になってしまうのでしょうか。
・・・・・。

気を取り直してさっそく作りましょう。
両側面の板はすでに切り出してあります。一度作ってみて上手くいったスライドレールを調子に乗ってまた付けてみます。

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スライドレールについてひとつ書いておきたいことがあります。

色んな種類のスライドレールがありますが、仕様図をきちんと公開しているメーカーの製品を使うことが非常に重要です。罫書きをするときに必要なんです。
ホームセンターで変なのを買ってしまうと、ぺらぺらの簡単なコピーしか添付されておらず、寸法もまともに記入されていなかったりします。そうなると適当に当ててみて罫書きする以外になく、誤差がいっぱい発生して最終的に何だか歪んだ取り付けになってしまいがちなんですね。

あと、全開するタイプや三段引きの高価なスライドレールは、職人熟練度が低い私のような半端者は避けた方がよさそうです。施工誤差の許容量が「0~0.5mm」なんていう条件がありますよ。無理無理(笑)

と、いうわけで誤差数ミリあっても安全に動くスライドレールを取り付けたら両側面は一旦放置。

後の塗装が面倒なのでこの段階でクリアを塗っておきました。

下地を整えて1回目の塗り、それが乾いたら毛羽立ちを研磨して2回目の塗り、それが乾いたら丁寧に研磨して3度目の塗り、それが乾いたら水研ぎで磨いてサンジェットP636で仕上げます。でも面倒なので2度塗りのあと水研ぎしてそれで済ませました。

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さて引き出しを作ります。
90mm幅の板を切って貼って、底面は板の二枚重ね、約6mmの厚みです。ちょっと弱いかな。でも重いものなんか入れないし、大丈夫でしょう。

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2枚重ねたベニアの接着がちょっと弱かったので慌てて補強したりしながら、引き出し制作は続きます。
もうね、何かすいすい進みます。
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続きの変な語り(本編とは関係のない話です)

冒頭の「洗面台の右の隙間・・・云々」というあたり、右と左を全部間違えて書いていたので修正したんです。左右逆でした。

いえ、ほんとは間違えてないんです、いや違うのかな。
「洗面の左側」と書きながら、頭の中では右側でした。えっと、向かって右側って意味ですね。

洗面台と対峙する位置に立ったとき、自分の右側を目線と平行に延長させたときに壁と当たる位置を、自分の目線が世界の中心と仮定して主観的に名付けると「右」なんですね。これを世間一般では「右」と呼びます。

「向かって右側」と言うと判りやすいんですが「向かって」を省略するんですよね。
向かって右を頭で思い浮かべながら、「洗面台の左側」と書くとき、いつのまにか自分は洗面台になっています。だから左と書いて何の疑問も湧かないんです。

洗面台である自分が対峙しているひとりのおっさんから見れば「向かって右」即ち「右」となるわけですが、洗面台である自分から見れば当然「左」です。

そもそも「左右」ということばは方向を客観的に示すものではなくて、常に主観から定義する相対的なことばだからして、常に「誰にとって」の左右なのかを明確にしなければ迂闊に「右、左」などとは言えません。

明確でない場合、ついつい相手に感情移入して相手にとっての左右を真っ先に想像してしまうんですね。

「洗面台の」と、ここまで書けばもう自然と自分は洗面台です。なので「左」と続きます。

思い返せば、もともと、左右がわからないアホの子でした。
右利きなので「お箸を持つのが右手、茶碗を持つのが左手」と、こう習いましたんで、それは理解できる。右手は「はいこっち」左手は「はいこっち」と、正しく答えられます。

ところが黒板の前に立つ先生が「はい、じゃあ黒板の右を見て~」と言うともうだめです。黒板の右だから、生徒から見れば左です。ひとりで反対側を見ます。
さらにひどいのは交通ルールでした。

「歩行者は道路の右側を通行しましょう」なんですか、それなんですか。道路ってどっちが右ですか。道路の正面ってどっちですか。なかなか道路になりきれませんので混乱します。

自分の進行方向を主観にして右ですか。と、すると向かいから来る車は自らの進行方向を主観に左側を走ってくるから、そのままでは正面衝突じゃないですか。車の危険から身を守るのだから、車の進行方向を主観に右ってことですか。じゃあ、両方向から車が迫ってくるときは、どっちの車にとっての右を歩けばいいんですか。
と、まあこんな感じです。

会話でこの言葉が出てくるときなどは日常的に危険で、下手をすると単なる狂人です。

大抵の場合話し相手は向かい側にいるものですから、左右の言葉が会話の中で発せられたとき、それが何を主観に置いた左右なのかとっさにはわかりません。

1. 相手にとっての左右
2.自分にとっての左右
3.相手が自分の立場に立つ左右
4.自分が相手の立場に立つ左右
5.会話しているテーブルにとっての左右
6.会話している部屋にとっての左右
7.上記 5、6に関しての「では正面はどっちだ」の混乱
8.北を上とした場合の方角としての左右
9.会話に出てきた場所のファサードにとっての左右
などなど。

いろんな左右の可能性が頭の中を駆け巡り、ゲシュタルトの崩壊を起こして固まってしまうんですね。
このように「左右」は難しい。とてもむつかしい。
もうこんな難しい左右などという言葉はなくなってほしい。しかしそれも不便です。
あっ、そうだ。「左右」の代わりに、舞台用語である「上手(かみて)、下手(しもて)」にすればどうでしょう。
客席から見た舞台の右方向を上手、左方向を下手と呼びますが、「左・右」と「上手・下手」は似ているようで全然違います。
「客席から見た舞台の方向」という、変更なき絶対的な条件を踏まえた上での言葉だからです。
舞台から見ても、客席から見ても、舞台にとっても、小屋にとっても、舞台にいないもぎりのおばちゃんにとっても、上手といえば舞台上のただひとつの方向を指すのです。誰がどの方向から見ようとも、絶対に上手と下手が入れ替わることはありません。
これはいい。

と、いうことで実は普段でも左右の代わりに「かみて・しもて」と言ってしまうときがあります。でも大抵の場合「へ?どっち?」と聞き返されます。そうです。この言葉の弱点は、認知度が低いということです。
それともうひとつ、漢字で書くときに「上手(じょうず)下手(へた)」と読む方が明らかにメジャーであり普通であるからです。

さらに明らかに問題なのは、二人の登場人物がテーブル越しに向かい合って会話しているとき、客席がどちらかが不明確なことです。
「面白いことをいってるほうが舞台」そうでしょうか。「面白い会話をしている二人を見ている他の席の客」が客席かもしれません。あぁ。こんな定義じゃあやふやすぎてダメです。このアイデアは却下するほかないでしょう。
というわけでやはり難しい左右の問題でした。

まことに難しい問題です。
というか全く馬鹿馬鹿しいお話でした。
どうもすいません。

洗面隙間収納 その3

みなさまおはようございます。もう11月も後半ですか。いつの間に。やばいですよ。これやばいです。改装日記で遊んでる場合でもありません。でも書きます。隙間収納の仕上がりです。

下段の引き出しに棚や落下防止の棒などをきちんと取り付けると、そこそこ何となく完成してきました。

取っ手をどうしようかなあとしばし考え、工作用の円柱を思いつきました。直径20mmの棒状の木材です。クラフトコーナーみたいなところに売っていました。
こいつを短くカットして裏側からビスで揉む。これで十分ですね。

表面処理は今回は磨いてから着色なしのワックスです。らくちん。いつか色が塗りたくなってからいろいろ考えるのもまた良し。というか、洗面台自体があまり気に入っているものではないので、いつか全面的に入れ替える時までの暫定的処理としてシンプルに仕上げるのです。

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こんな感じで完成です。

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上の蓋はこんな感じ。手前にティッシュー、奥には2Lペットボトルを切り取ったごみ箱がちょうどのサイズで入ります。ま、ちょうどのサイズといってもスライド蝶番が引っ掛かって入らないので入れ替えの時は蓋を外さないといけないのですが。。。

まあまあ何となく適度に完璧じゃございませんか。十分それなりに少しは満足な仕上がりです←どっちやねん

で、さっそく洗面の隙間に嵌めてみると、ぎりぎりながら上手く入りました。ところが、引き出しを開けてみると・・・

引っ掛かって開きません。またやっちまった。

隙間恐るべし。ギリギリサイズの罠。トイレ建具の蝶番の出っぱりに引っ掛かるのでありました。

馬鹿ですねー私。そんなこと最初から分かってたはずなのに。トイレドアの分の遊びを、作っていくうちに忘れてたんですね。
また工作場(←いや職場ですから)に持って降りてガリガリごりごりと削って加工します。

今度こそ完成か。

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削った後がちょっとだけ悲しいことになってますが気にしない。

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ちゃんと開きました。よかったよかった。

喜んでいますがちょっと罠の予感があります。

すぐ横に見えているのはトイレのドアです。そう。手前に開くドアです。

例えばトイレに入って人生の苦悩を排除か何かしている最中にですね、地震が起きて引き出しが開いてしまったとします。猫が引っぱって開けたという設定でもいいです。

引っ掛かってドアは開かず、もう出られません。飢え死にします。
その頃妻は外出先でトラブルに巻き込まれ、冤罪で留置場へ入れられていたりして当分帰ってこられない状況だったりするのです。で、誰にも気づかれぬままトイレの中で骨になります。エサをもらえぬ猫は野生化してキラーキャットとなり人々を襲っています。
ある日廃墟となったこの建物にキラーキャット討伐隊が乗り込みます。キラーキャットと討伐隊の激しい闘いの末、最後の生き残りがやっとの事で辿り着いた洗面所で蜘蛛の巣にまみれた開かずのトイレドアを発見、全ての悪霊の根源ここに有りと判断して隙間家具の引き出しを締めようとしますが悪霊の力でなかなか動きません。聖水をまきながらなんとか引き出しを閉じてトイレドアを開けるとそこには・・・・・・!

恐ろしいですね。

そうならないような手立てが必要かもしれません。

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怖い想像もそこそこに、中身をセットして蓋を繋げます。
これにて完了。

さてこれで満足しきったかというと、そんなわけありませんのでして、当然手を付けるべき場所がすぐそばにあります。

どこでしょう。
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洗面隙間収納 その2

外側が出来てきたので中身に取りかかります。

この隙間収納、一番上はぱかっと開いてティシュー置き場とゴミ入れがあり、2段目は小さな引き出し、3段目は高さのある引き出しが付きます。

なんせ幅が狭いのでスライドレール分のロスもちょっと痛い、だからこんな感じで幅を確保しましょう。

トリマーを持っていたら溝を掘ったりすべきところなんでしょうが持っていないものは仕方がありません。

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120mm幅の木材をソーガイドで上手に切って側面を作ります。小さいので工作してるって感じです。

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下段の引き出しは高さがあってこんな感じ。大きな板がないので組み合わせで代用します。この方が切りやすくて楽ですね。ソーガイド様様です。

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あとでここに置く物の寸法を測って小さな棚板を取り付ける予定。

このあたりで仮組みして、スライドレールの誤差や何かを確認。確認したら引き出しの表面を取り付けます。

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表面にクランプの跡がつかないように養生しながら押さえつけて糊付け。
とりあえずまた組んでみます。
下の引き出しもどきは高さがある分スライドレールに無理な力がかかってちょっと動きが鈍くなりますがそれくらいはまあいいでしょう。

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せっかく養生してクランプの跡が付かないようにして貼った表面ですが、この木があまり良くなくて、研磨して磨いてもちっとも格好良くならない。ちょっと安物すぎました。結局、表面に薄いシナベニアを貼り付けることにしました。

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よしよし。もうお手のものです。

ソーガイドのおかげで工作ができるようになりました
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洗面隙間収納その1

キッチンのスライド収納を作ってみて味を占めたので、洗面所の隙間にも収納を作ることにしました。

洗面化粧台を壁から150mm離して設置していたので、元々市販の隙間家具を置くつもりでした。でもいいのがないので作ります。

メモ程度の設計図から書き始め、思いつきをどんどん書き込んでいったらややこしそうな設計図になってきました。

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上の板が扉になっているのがポイントです。これは妻の指示です。そのせいで、単純な箱状で作るわけにいかなくなり、ちょっと綿密な計画が必要になってきたんですね。

両側面の大きな板は、注文時にカットしてもらった正確なサイズです。他の部品は120mm幅や150mm幅の板を買ってきて、それなりの切断をしながら使います。

それなりといっても、正確なのこぎり引きを必要とします。しかし私、のこぎるのは超下手糞です。何とか手立てはないものでしょうか。
ありました。秘密兵器発見。
ソーガイドというものです。

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こいつをあてがってのこぎりを引けば、かなり正確な切断が可能になります。期待以上の効果に驚きました。これは使えます。

というわけで気持ちも新たに隙間家具製作に取りかかります。
幅が150mmしかありませんから、全ての仕込みを組み立てる前に行わなくてはなりません。

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きっちり罫書きを入れ、スライド蝶番も最初に仕込みます。

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スライドレールも仕込み、間仕切りは全て片側に取り付けます。いざというとき分解できるように、もう片方の側面の板はボンドをつけず、ビスだけで取り付ける予定。

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片側が出来上がりました。

いよいよ直近ネタです
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屋上に照明

おはようございます。今朝は寒いですね。と、今のなうな話を書いてもおかしくないくらいに記事の内容と現実時間がせまりつつあります。

楽しく綴ってきた改装記も、最終回が近いのでありましょうか。近くないのでありましょうか。それは誰にも分からない。

屋上にテーブルセットが出来て壁を再塗装してからというもの、屋上で過ごす時間がさらにアップ、乾き物の肴が簡易お総菜にアップ、さらに料理にヒートアップ、完全に夕食を屋上で取ることが日常化してしまうだらけぶりです。

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「わしら、もう終わってるな」
「だらけすぎやな」
「けど夏涼しいからエアコン要らずやで。エコやろ。エコ」
「電気代よりビール代のほうが高いけどな」
「屋上に冷蔵庫ほしいなあ」
「ええこと考えた。工事の時に使ってたクーラーボックス使お」
「さすが、かしこいこと言うなあ。そうしようそうしよう」

というわけでクーラーボックスと料理を屋上に運ぶ毎日。しかし2008年の連日の凄まじい空の美しさが今年はあまりない。

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「今年の空はいまいちやなあ」
「去年は凄かったなあ」
「壁は綺麗になったけど、何となく目が退屈やね」
「贅沢言うとんなあ」
「植物置いていい?」

女性は植物が好き。特に食べられる植物が好き、というわけで手始めに小さな香草を買ってくる妻。町内の花屋ではバジルが1個100円。これはいい。

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育つでしょうか。
連日の屋上夕食、日が長くなったからといってもすぐに暗くなってしまいます。

暗くなったらすごすごと階下へ降りるのですが、だんだん暑くなってくると夜こそ屋上で過ごしたいところ。ここはそろそろ照明が必要です。

屋上に置く照明を探しにアンティーク照明のお店を訪ねたりしますが、形が良いからといってオンボロ照明に何万円も出すほどお人好しではございません。

妻が工事期間に初めて目にして甚く気に入った照明機器があったことを思い出しました。
「なにこれかわいいっ」
「・・・それがか」
「形も良いし、出来る影の形がまたいいっ」
「なかなか、センスあるやないか」
という当時の会話を頭上の吹き出しの中で反芻しながら、屋上の照明にはあの時見たあれでいいのかどうかお伺いします。
「じゃ、照明はあの時見たあれでええのか」
「あの時見たあれがいい」
「よしでは買いに行こう」

ぶーっと車を走らせホームセンターMへ出向きます。
私が電材コーナーにいる間、妻は植物コーナーを物色、バジルを植え替える鉢や土を買ってご機嫌です。
「鉢と土買うたで」
「照明買うたで」
「完璧やな」
「完璧や」
帰宅していそいそと屋上に上がる馬鹿夫婦、妻はバジルを鉢に植え替え、私は照明をセットします。

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猫は植物が好き。

照明機器はこれ。
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しかもふたつ。

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これで夜になっても大丈夫です。早く夜にならないかなあ。
あっという間に夜になりました。

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めちゃくちゃいいではありませんか。

そういうわけで、屋上に照明が付いたことでますます堕落した生活を送ることになったのです。

改装ネタが尽きたら「堕落人間回想記」に変えましょうか
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サッシ水漏れ対策

めでたく掃除が出来たので、次はサッシを補修します。

押さえのゴムは伸びきって外れ、雨水が浸入する事態となっています。これを何とか対策しないといけません。

サッシの押さえゴムは、ガラスを包み込むようなタイプと、両面から押し込んであるタイプに大別できます。ガラスを包み込むタイプの場合は、一度ガラスを外して新しいゴムで包み込んで填め直す必要があります。サッシ屋かガラス屋に頼るほかありません。

見てみると、両側から別々のゴムで押さえてあるタイプでした。同じゴムさえ手に入れば、ガラスが揺れないように押さえながらゴムを取り替えればいいだけなのでこれは楽そうです。
ですが、この換えゴムというものが市販されておらず、簡単には手に入りません。やはりガラス屋に頼むしかなさそうです。
そこで考えた。

こんな大きなはめ殺しガラスを、割れてもいないのに交換することは絶対にないであろう。多少乱暴でも隙間さえ埋まればよいのだから、コーキングをすれば良いのである。割れたときはどっちみちガラス屋の世話になるのだから、コーキングを剥がす時の手間のことなど考慮せずとも良い。

というわけでコーキングに決定。

念のために防腐剤入りの透明シリコンを仕入れてコーキングです。

劣化したゴムをてろてろ~と剥がしてハサミを入れ、ガラスが揺れないようにところどころくさびのように差し込んでおきます。
テープを貼り、コーキングガンに仕込んだシリコンを大量注入。
片面が乾いたら、反対側も同じように注入。

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大変下手糞な仕上がりでちょっとショックでしたが、目的は果たせました。次の大雨の時に真の成功を確信できるはずです。
さて、というわけで掃除も出来たし、劣化ゴムを捨ててコーキングも新しくできた。これでお仕舞いにするかというとやはり悪い虫がもぞもぞと出てきます。

コンセント用の線が一本このあたりで余っており、これはもともと蛍光灯近くにあったコンセントなんですが、天井工事の際に外して新しい設置場所が決まらないままぶらんとぶら下げたままになっています。

よし。この線を使ってみよう。
木枠の上部に穴を空け、電球のソケットを仕込み、ぶら下がった電線を利用して配線、スイッチも付けてみます。

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7Wの電球を仕込みました。
どうでしょう?

木枠と、すぐ横の鉄骨の間に50mmほどの隙間があり、ここを埋めるついでに、スイッチの場所を作ってみました。

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また小手先の小細工を入れ、パテで覆い尽くし下地材を塗ります。下地材には絵を描くときに使うジェッソというものを使いました。

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何をする気でしょうか。

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次はこんな色をこんな風なタッチで塗ります。

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色を変えながら何度か重ねています。

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最後はご想像の通り、木のような塗りになりました。

木目や石目を手描きで入れるペイント、正式にはTrompe L’oeil(トロンプルイユ・だまし絵)を形成する一技法です。現代ではもう少し簡易的な仕上げを特殊ペイント、トールペイントなどと呼び、内装や補修、DIYで広く使われるようになっています。昨今、不勉強な設計士がこういうペイントのことを「エイジング」と呼ぶ由々しき事態となっていますが、エイジングとトロンプルイユは全く異なるものですのでご注意を。

ちなみにエイジングというのはその名の通り経年変化を表現することで、映画のセットで使われるストーリーのある古色処理の応用技術を指します。古い建物の色や遺跡の表現でおなじみですね。博物館のレプリカや修復などでも似た技法が使われていました。日本では東京ディズニーランド建設時に建築にこの技法を取り入れる考えが入ってきて、エイジングという言葉が一気に広まったと記憶しています。

映画のセットが照明とレンズ越しであることを踏まえたコントラストの強い表現であるのに対し、その技法を建築に用いるときにはより繊細な仕上がりを求められます。当時エイジングを依頼するにはトロンプルイユや壁画の技術を持つ美術家が最適だったのですね。日本でのそういう特殊な歴史が、昨今「エイジング=トロンプルイユ=壁画=書き絵=補修=汚し塗り=塗装」みたいにどんどん変なことになってきた原因のひとつであると思われます。
おっと脱線が長くなってしまいました。

そんなわけで、この木目みたいな塗装はもちろんちゃんとした仕事でやるような丁寧なものじゃなくて適当なものですが、隙間部分はちゃんと収まりました。

養生を取ると、木枠側の白い汚れのほうが目立ちますね。こっちのほうをなんとかしないと。

さて、せっかく大きなガラス部分が改装されて電気まで付いたので、またここで下らないことをして遊んでしまったりします。

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・・・・・・・。

また何を馬鹿なことをやってるんでしょうねえ。

こんなことをするから、またほら、ウインドウディスプレイ計画が新たに沸き起こって来るじゃありませんか。

もうちょっと偉そうな物を飾ってみようか、画廊みたいにしようか、なんて思ったりして。・・・でもペンギンも捨てがたい。

でもここは路地側だから路地の奥の人しか通りかからない・・・
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木枠ガラス建具

さて1階の大きなはめ殺しサッシと外れない木枠建具の続きです。
サッシと木枠建具の狭間には昔からのゴミや埃や糞がまだ残っており、目に入るのに手が出せない状態です。改装して引っ越して2年になるというのにこれではいかん、と佐々木小次郎、意を決します。出るか巌流燕返し。出ません出ません。

このガラスが入った建具のような造作物は、取り外し不能のはめ殺しというわけではなく、建具状のパネルを外枠に嵌め込むような仕様になっているはずです。
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断面予想図です。こうなっているはずです。
引き戸のように、一旦上の溝に嵌めてから下の浅い溝にすとんと落とし込むタイプですね。こうなっているに決まっています。
ですがこれが堅くて重くて動かない。

取っ手も手がかりもないので力のかけようがないんです。コーススレッドをねじ込んで手がかりにして、えいっと力を入れてみてもびくともしないんですね。多分、埃やヤニでくっついているし、木も多少歪んでいて張り付いてしまっているのでしょう。

と、そこまではすでに2年前に挑戦しています。そんなこんなで、結論として「枠の上部を下から叩いて浮かせる、あるいは上の枠を一旦解体してしまうほかないのではないか」と考えていました。

だから枠を外しても困らないよう、天井工事をしたときにこの枠の上部だけは完成させていなかったんです。

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このように、上の方は空間を空けたまま、目隠しにサンプルボードを立てかけて誤魔化している状態。

枠を上からのぞき込むとホゾと釘でがっしり組んであるのがわかりました。これは枠の上だけ上手く取り外すなんて至難の業。面倒くさいし、あまり現実的じゃなさそうです。
枠を外したい、でも面倒、と、いつものようにだらだらと放置してきたんですね。

で、ここからが秘技発現の今回のお話になるわけですが、改装記のブログも始めたことだし、多少本気になってこの枠や建具状のパネルをじろじろ舐めるように眺めていると、ふとあるものに目が止まりました。

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あ。

以前ド素人だったころには目に入りもしなかったビス頭。
そうですそうです。ガラスの入った建具の仕組みを、今では多少知っています。

三方の飾り縁がついた状態でガラスを嵌めてから最後の一方を取り付けるんですね。ガラスが割れたときに交換しやすいように、最後の一方は甘い取り付けになっているもんです。ここの場合はビスでした。これは好都合。

つまりこのビスを外して飾り縁の一方を外せば、簡単にガラスを外すことができるわけです。

枠を破壊せずとも、ガラスを外せばサッシとの狭間の掃除ができる。そして多分、軽くなってガラス分の強度が落ちたパネル部分は、簡単に外すことが出来るはずです。

さっそくビスを外して飾り縁を取り、ガラスを外します。
こんなとき、あってよかったこのガラス吸盤。

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正式に何というものか知りませんが、吸い付けて運ぶための物ですね。ガラス屋さんはもっと立派な物を持っていますが、なに、これで十分。

案の定、腐って外せないビスもあったし、ガラスもゴミやヤニで枠にくっついていてなかなか外れませんでしたが、何とか頑張ってほとんどのガラスを外すことに成功。

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おお。サッシとの狭間、引っ越し前からある堆積した若干糞個を、ついについに掃除できるときが来ました。

で、ガラスが外れたパネル、腕をぐいっと突っ込み、力を入れると動く気配があります。みしみしみしみし。

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じゃーん。外れました。

やはり木の歪みとゴミとヤニのせいでくっついていましたが、一度外して掃除してペーパーをかけると、もう簡単に付けたり外したり出来るようになりました。
念願だった掃除と消毒ができます。

う、嬉しい。こういうことを2007年中にやっておきたかった。

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こんな状態が

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掃除して消毒して

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ちょっと染め直して、こんな状態に。

やりました。ついに汚らしい汚らわしい最後の糞個地帯を克服できました。
「さらば。糞個さん」
刀を鞘に収め、大いに満足して頷くのであった。

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扉や外部をちょいと塗って

おはようございます。今日もようこそおいでくださいました。

怒濤の改装時代は2008年で終了し、当ブログの記事は暢気な日曜大工時代の2009年に既に突入しています。

1階職場の床を一部仕上げて机を置き、コンピュータやコピー機やプリンタを設置して事務も出来るようになったのを記念してこれまで気になっていた喫茶店時代の扉を塗ってみることにしました。

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元はどんな色だったのか知りませんが、白ペンキが乱暴に塗られています。はみ出ているし、分厚い刷毛目が目立ちます。

最初はペーパーで擦ってみたんですが刃が立たず、シンナーで拭き取ろうとしてもペンキが厚すぎて埒があきません。
誰だ誰だこんな素人臭い塗装をしたやつは。

まあでも仕方なしにサンダーを当てたりシンナー漬けにして溶かしたりパテしたりして少し調整してから焦げ茶色に塗装しました。

本気でやるなら蝶番を外して本格的に剥離剤を使って綺麗にして再塗装のところですが、今日のところはこれで勘弁してやる、と捨て台詞を残して中途半端に終わっておきます。

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ついでにジョリパットを延長。通りからよく見える側面まで塗ってファサードの一体感を確保してみました。

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まあ、どうやったって昭和風情は消えないし側面のさらに奥の汚さがよりいっそう目立ってしまっただけに終わったんですが。

この側面は道じゃなくて路地になっていて目立つ場所ではないんですが、奥に家の玄関があります。だから通常よく通る場所なのでこの汚さは許容できません。近いうちに何とかしたいものです。

それに、大きなはめ殺しのサッシ窓があるんですが、ここがまたひとつの大きな問題点となっています。
内側から見たらこの部分です。

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なんとまあ久しぶりの解体当時の写真ですが、はめ殺しサッシの内側はこのような頑丈な木製の二重窓(?)になっていて、これも壊さずに生かしています。

で、この二重窓の間の部分がこれまた懐かしの若干糞個地帯。外はボロボロ、内はドロドロ、とひどい有様です。

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ゴムも完全に外れています。
雨が強いと水が入ります。
あぁ。今まで何故ここを放ってきたのでしょう。

以前住んでいた御所屋敷の町内の田中さんの話を思い出します。

「わしの家の奥にな、ガラス障子があってな」
「ふんふん」
「そのガラスが一枚、割れてしもうてな」
「ふんふんそれで」
「とりあえず新聞とガムテープで押さえた」
「そうしますわな」
「嫁はんと”ガラス屋に電話せんといかんなあ”と話してて」
「そらそうでんな」
「せやけど、ついつい、面倒で電話できん」
「わかるわかる」
「そのうち目が慣れて、急がなあかんという気が失せてな」
「わかるわかる」
「いまだにガラス屋呼んでへんのや。ガラス割れたままや」
「わはは。ありがちでんな、で、それいつの話です?」
「さあて、もう2、30年になるのとちゃうやろか」

とまあ、嘘くさい関西弁で会話しながら、こんな状態になる危険が我が身に降りかかる恐れを直感し、これはなんとかしなければと動く決意をしたのがついほんの先日。

よし取りかかろう。

ということで本日は残念ながら時間切れと相成りました。
次回、木枠と小次郎の運命の対決、乞うご期待。

小次郎は無関係でした
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フロアタイルで部分仕上げ

1階職場部分の床です。
全床分のフロアタイルの仕入れを待たず、奥の事務スペースを生きたスペースにするため部分仕上げを決断しました。だってどこかしら仕上げないと荷物が片付かないんだもん。
Illustratorを使った並べ方シミュレーションも遊びすぎて煮詰まっています。今ある材料を使って奥だけ仕上げるデザインはこのように決定。
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事務と収納スペースが大体このあたりに集中するのでこんな感じでいいでしょう。部分仕上げによって机や棚をきっちり設置し、仮置きの世界から脱することが出来るはずです。
貼っていくにあたっては、歪みが出ないよう縦横中心あたりに墨出しの線を十字にびしっと引いて全てのタイル位置を決めてから、その延長上で位置合わせしました。
糊は専用のボンドを使わず、酢酸ビニル糊(いわゆる木工ボンド)を使って貼ることにします。将来的にもっと良い色のタイルが手に入って全部貼り直したいと思ったときに剥がしやすいよう保険としてです。
実際に貼りだしてみると、やはり床レベルのうねりを感じました。うねりがあるため、並べてみるとどこかに不整合が出てきて、タイル同士の密着が不可能になる場所が出てきます。この誤差が、全てを敷き詰める時に何らかの悪い影響を与えそうです。直線が少しずつ歪んでくるとか。誤差を吸収するために目地棒を入れたほうが良かったかもしれません。
ともあれ、予定の箇所を貼ることができました。
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カッターで簡単に切れるとはいえ、端のほうの処理は面倒くさいです。
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貼ってみるとなかなかいい感じに仕上がりました。
ワックスを掛け、事務スペースを整えましょう。
別の場所で使っていた大きな机を運び入れ、棚も設置。
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大きな机がちょうどのサイズで収まっています。でも本当は角を少し切り取りました。
以前なら机の天板を切り取る、という発想にはならなかったろうと思います。数々の大工仕事を経てきた結果、都合に合わせて簡単に切ったり貼ったりする気持ちになるようになったんですねえ。
墨出しした線に合わせて、Illustrator上のシミュレーションでは満足できなくなっているのか、ペイントシミュレーションをやってしまいました。
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なんじゃこりゃ。まあこういうの目指してフロアタイル集めをしてみるのも面白いかなと。
調子に乗って机や椅子を置いてみると、ちょっとした喫茶コーナーの出来上がり。
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職場の一角で無骨ながら簡単な接客が出来そうです。うん。これはいい。
この後は完全停滞。材料集め、難航してます
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屋上の壁を塗る

屋上があるからこそ選んだ怪しい中古物件、屋上こそ目的、屋上快適化計画こそ本道です。
ちょっとこれまでを振り返ってみますね。

探索 屋上のビフォー状態 一番最初はこんなんでした。
屋上鉄部のケレン大会 鉄部のひどい錆を押さえ込み
屋上の高圧洗浄 床面の洗浄を施し
屋上防水工事 防水工事を完了。
屋上ベンチ ベンチを2台作って
屋上テーブル テーブルまで作りました。

このように進んでいます。

記事にない分では、鉄部をブルーグレーと真っ赤に塗り分けたりもしています。ですが手摺の錆がひどすぎて、押さえ込んだつもりなのに1年後にはまた錆が出てきてしまいました。

2009年春。これから屋上解禁のビアガーデンシーズン到来です。
ベンチとテーブルのおかげで長い時間過ごすことが増えてきたわけですが、そうなると今まで気にならなかった壁の汚さが目につくようになってきます。目に入るものは美しくあってほしいもの。ならばこの汚いままだった壁の塗装をやろうではありませんか。

というわけで5月。さっそく行動開始です。
気持ちよく晴れ上がった休日、久しぶりに夫婦総出で塗装大会が開かれました。
私は一足先にクラックの補修、変成シリコンを使ってのコーキングを済ませています。

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こんな感じで、高くて恐ろしいところも含め、丹念にコーキング。
コーキングが乾いたら、高圧洗浄機で洗浄、水分が乾いたら夫婦揃って養生開始です。

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脚立に乗るのももう平気…でもない。ちょと怖い。
ざらざら壁を押さえ込むのに最適な下地材、我らが微弾性フィラーを塗りたくりましょう。

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よし下地は大体完了。

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椅子や机があるっていいですねえ。

今回、波板の交換は見送りました。波板を外せば裏側もちゃんと塗装できるし見栄えもよくなるし気分も良いとは思いますが、一度にやるのは多分1日じゃ無理だし、出来ることからコツコツと、です。

微弾性フィラーの乾燥は早いです。昼をはさんで、上塗り開始。バルコニーを塗ったシリコン塗料がまだ残っています。黄色みのアイボリーです。これを塗ります。

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妻はこの場所担当。もう手慣れたものです。ダメを入れてローラーをころがし、塗り残しチェックをして一回目。これを2度繰り返します。

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私はというと高いところが怖いのにこっち側を無理して頑張ります。

下地の微弾性フィラーに比べて塗装は楽ちん。これまで何度も書きましたね。塗装は、養生と下地こそが仕事の大半です。塗りはご褒美です。

こうして、汚かった壁が美しく仕上がりました。
色自体は元々と変わらないイメージですが、つぶつぶは押さえられてぬるっとなり、表面は艶があるしっとりとした質感になりました。大変気分がよろしい。

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「やー。綺麗に塗れたなー」
「綺麗に塗れたねー」
「ようやったなー」
「気分えーなー」
「よしさっそく完成記念やろー」
さっそくビアガーデンを執り行いました。

それからというもの、天気がよい日はかならずビールとおやつを持って屋上に上がるようになり、そのうち図に乗ってきてちょっとした料理まで持って上がるようになってきました。

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春と言えばホタルイカ。ビールと言えば餃子。
休日には昼飯まで。

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屋上の快適さは半端じゃありません。これぞほんとの贅沢。

「こんな快適なことしてたらバチが当たりそうや」
「私らだけではあかん。誰かお呼びしないと」
「いつでもどうぞやな。来て欲しいな」
「寒くなるまではな」
「そやな。寒くなるまではな」
ことあるごとに無理矢理お客さんをお誘いします。

でもだんだん寒くなってきましたね
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バルコニーの塗装

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家改装にあたって最も注力して一番に完成したのが暮らしのメインである2階でした。だから完成度合いが高いというか、追加工事の記事が少ないんですね。挙げ句の果てにろうそくの写真なんぞを載せる始末です。

新しく作ったテーブルも快適で、ずっとテーブル代わりに使っていたアングルラックは今では布を掛けられて猫ベッドの台と化しています。処分してないところが貧乏くさいところです。

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新しいテーブルを置いているあたりの天井には、義弟に貰ったイケアのスポットライトがあって、4つのスポットライトをどの方向に向けるか色々考えていたんですが最終的には3つを天井面に当てて間接の灯りをメインにしています。うひゃ。間接光だって、恥ずかしー。

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残る一つはテーブルに当てて、食事を照らすんですね。うひゃ。さらに恥ずかし。

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人間と猫の椅子取りゲームは連日開催中。

 

というような枕はどうでもいいとして、2階フロアの外側はちょっとしたバルコニーになっています。あっ。やり残してること発見。
バルコニーの壁、これ引っ越し前に洗浄しただけのそのまま状態です。
東の空からの日が届き、午前中の猫のくつろぎスペースですが、壁が汚いです。以前の階段室と同じ質感、同じ汚れです。2階のフロアからもよく見えるので、とても気になる部分です。

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後ろの壁が汚いよ

 

よし塗ろう。壁を塗ろう。
ぶつぶつも押さえよう。
ということで、微弾性フィラーの登場です。そうです。20.階段室と屋上でやったのと同じことをやるのです。

まずはいつものようにひび割れに変成シリコンでコーキング、それが乾いたら厚みと弾力がある微弾性フィラーを惜しげもなくどぼどぼに塗りたくります。一斗缶にして二つ分、たっぷりと塗り込んでぶつぶつを押さえ込みました。
そして翌日、外部用のシリコン塗料、アイボリー系のなんてことない色で塗装します。

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突発的に行ったため工程写真がありませんが、荷物を片づけて養生して道具を運んでと、それなりにしっちゃかめっちゃかの果ての完成です。乾燥時間も必要なので2日かかりました。

何かにつけてビフォー状態の写真が不足気味なので、塗る前の汚い状態と比較しにくいかと思いますが、こんなに綺麗になりました。
これは気分が良い。

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汚いとき~
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綺麗なとき〜


そういえば階段室、バルコニーと同じ質感の壁がまだどこかにありましたよ。どこだっけどこだっけ、そうだ、屋上だ。

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よしやろう。材料はまだある。屋上快適化計画開始。

屋上命。みなさまをご招待したい。でも冬期休業
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