天井の一部を作り始めて下地の野縁ができたわけですが、急ぐことはせずに静観しております。ボルトの数や占め具合、野縁の間隔などに問題がないか見極めないといけません。ボードを貼ってから天井が落下したら洒落になりませんから。
しかし味を占めてうずうずしていることには違いなく、他の面白い場所がないか物色した結果、見つけましたよ、小さな面積で天井造作ごっこが楽しめそうなところを。
図の赤いところです。
もともとは壁で分断されていたんですが、解体の時にカッターで切って人が通れるような開口を作ったあの場所です。
見上げると、以前の天井を剥がしたままの不細工な姿が目に入ります。
ここを何とかして遊びましょう。
まずは図の赤い部分の上半分です。
ここの天井と、それから階段を少し上って振り返ったときに見える立ち上がり部分を格好良くしてみましょう。
見上げたところ。例によって適当な下地です。なあに、面積が狭いから適当でも大丈夫。
階段を少し上って振り返ったところ。ここも不細工なので壁にしてしまいましょう。
このように相当安直な下地を組んでますが、手で押してみてしっかりくっついてればいいのです。あとはボードを貼って色を塗って完成です。
ふんふんふんと、鼻歌を歌いながらインパクトでビスを揉みます。
ここは階段ですから、脚立と足場板を使ってこのような体勢で作業しております。
ところで、この日は休日で、この作業以外に大きな作業をしておりました。
屋上の手摺の錆止めと塗装です。
妻とふたりでぺたぺたと錆止めを塗って、その後青黒い良い色を作ってそれを塗っていたのです。
残念ながら二人ともペンキ作業していたので写真がいっさいありませんが、屋上がまた一つ快適なものになりました。
で、このとき妻はまだ屋上でいろいろやっています。
私は足場板に乗ってやり残したビス揉みをやっていたのですが、ここで突然足場板が割れました。
予想外の落下。身構える暇もなくマンガのようにずっこけました。階段の角で腰を打って息が止まり、しばらくは何事が起こったのか理解できませんでした。
「うううううう」呻ります。
立ち上がろうとしても立てません。足首も捻ったようです。
しばらくそのままの体勢で妻に助けを求めますが、屋上で作業中の妻には届きません。
「もうこのまま死ぬのだ」観念します。「さようなら。ありがとう。家半ば・・・無念」
しかし時間が少し経てば動けるようになりました。
びりびり痺れながら屋上へ行くと妻が「大きい音がしたけど、どうかした?」と訊くので「落ちた。足場板が割れた」と答えます。
「大丈夫?」
妻は、私がすでに死んでおり、今ここにいるのが私の幽霊だと言うことにまだ気づいていないのです。
私も自分が死んだことに気づかぬふりをして右手を緩くふらふらさせ「指が動かない」と答えます。「指がゴムになった」
このとき、どうやら手を挟んで小指を痛めた模様です。直後はどの指が痛いのかわかっていなかったんですね。
よく見ると腰や背中を結構すりむいているので、手当てしながら休憩です。
休憩しているうちに生き返ってきたので作業再開。
ボードを貼って、いつものように下地パテ。
翌日には塗装も完了し、コーキングで仕上げます。
仕込んだ電気も美しく輝いております。
足場が割れる事件は発生したものの、作業的にはかなり上手くいきました。
ミニ天井の練習モード完了。
あれ?赤い部分の下半分の記事は?