フロアタイルのデザイン

春だというのに気温が超下がったり雪が降ったりとわけのわからない春ですが、もうとっくに4月も下旬であります。

2月に猫が死んで以来まったく立ち直ることが出来ず自堕落な生活を続け仕事も減って映画ばかり見て理由もなく早寝早起きしたり風邪をひいて10日間くらい回復しなかったりそんな時に限ってちょっと忙しくなったりして、やばいこのままではこっちまで死んでしまうという危機感に苛まれた日々、それを打開するのは改装工事しかない(ないのか?)というわけで春雨と共に帰って参りました改装記でございます。

これだけ間が空くともはや誰も読んでいないと思いますが皆さんこんにちはー。

さて、床にフロアタイルを敷くという話の続きが唐突に始まります。

前回までのお話は、「ただ同然で手に入れた格安フロアタイル、ただし柄はバラバラ。こいつを少量手に入れて一部敷き詰めた」というあたりでしたが、あれから数ヶ月、いや一年近くか、人気のない不良在庫のフロアタイルを少しずつ少しずつ集めていたわけです。

まず最初はグレーと茶色のフロアタイルが割とまとまった数手に入りました。ほどなく今度は赤い派手なのや柄違いのグレーなどが少量手に入ったりして、後先を考えずただ同然なら何でも手に入れてやろうという貪欲な活動の結果、中途半端ながら数が集まってきました。

で、この中途半端な数のタイルをどう並べたら格好良くなるのか、とシミュレーションに精を出すわけです。
シミュレーションしながら、まだ見ぬ理想的な配色も勝手に置いてみたりして、楽しく計画を練ります。

yd1.jpg

その頃のいろいろなデザイン案の一例

並べて遊んでいると気付くのですが「こんな派手な模様は厭だ。ほんとは、シンプルに一色だけを全てに敷き詰めたいのだ」などと理想論に目覚めたりしますがそれは言わない約束です。
数が足りない部分を白や黒の適当な色でカバーします。やはり白色系も欲しいところ。しかし現実には白色系は人気色なのでただ同然で手に入れることは甚だ困難であり、いっそ残りは正規に買ってしまおうかとも思うものの、もはや破格で手に入れる端材で床を作り上げるということ自体が目的化してしまっているためデザインは二の次三の次、本末が転倒したままデザインごっこを地味に続けます。

そうこうしている間にまたややこしい色のタイルが手に入りました。昭和の百貨店を連想させるテラゾー柄、小汚い色のモダン系ダークグレーなどです。

yd2.jpg

その頃にはすでに手に入れたフロアタイルは200枚を越えており、数的には足りています。しかし小気味よく並べるとあちらこちらに抜けが出るというデザイン的に難しい数。
限られた数と色を用いてすっきり収めることが出来るのか、腕の見せ所です。Illustratorを使ったシミュレーションファイルは増殖し、少しずつ洗練されていくのです。
ファイルは数十を超え、もはやシミュレーションして遊んでいるこの作業自体が目的と化しているのではないか、実際にこの手に入れたフロアタイルを床に貼る気がなくなってきているのではないか、と自分自身が信じられなくなりつつあります。

yd3.jpg

この馬鹿な遊びの中で、それでもついに最終的な完璧なデザイン画仕上がりました。
6-2.jpg

なんだそりゃ何がどう完璧なんだ、と呆れられそうなデザインですが、これのすごいところは、手に入れたフロアタイルをほとんど無駄なく綺麗に使い着ることが出来る奇跡のデザインなのです。自画自賛。

よし後は貼るだけ。貼るときの注意は失敗が許されないところです。何しろ数がぎりぎりですから。しかもこの破格フロアタイル、破格なだけあってすでにメーカー廃盤となっている不人気色ばかりで同じ色を手に入れることが既に難しくなっているという案配です。

後は貼るだけのこの状態になって、また勢いがぴたりと止まりました。

時期は冬だし猫の具合は悪いしすでにフロアを使用しているせいで床は散らかっているし面倒臭いしと。

春まで待とう、何かきっかけがあれば作業しよう、と思いながらだらだらと月日は流れていきました。

にほんブログ村 住まいブログ DIYへ

“フロアタイルのデザイン” への2件の返信

  1. みんみんさん、どもです。近頃更新できてないんですけどようこそ。
    モザイク模様、そうですね、これのもっと細かいやつがモザイクデザインですよね。やってて楽しいですが「迷い」が出てきて決断できなくなってきます。
    世のデザイナーはみんな偉い。だって短期間でデザインを決断できるんですから。

  2. 力作感動しました。
    モザイク模様もこのようにして出来居るんだと思いました、、。

コメント

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください