メンテ
「家改装の記録」保管庫のこのサイトをメンテしていて、メンテしているとちょっと何か書きたくなるのが人情というもの。もうあれですね、改装のころから軽く10年以上経ってしまったという、なんてことでしょう。あの頃の大工スキルはどこへ行った?
そうです。もう大工仕事に精を出すこともなくなり、仕事が忙しかったり暇になったり、その隙に音楽活動したりと、相変わらずだらだら過ごしている書き手でございます。
メンテしていて気づいたんですが猫のみっけの話を書いていて、そうかあ、みっけ死んだのは2010年かと、また改めて時の流れが急流化していることも実感。しかしね、もう一匹のとめなんですが、何とまだ元気に生きています。
とめのはなし
ということでとめの話です。名前がとめです。ひらがなでとめと書いてると、文章が一瞬わけわからなくなりますがご愛敬。
みっけが死んだ直後、とめの具合も悪くなりました。ふたりは超仲良しでしたから死が伝染したかのようでした。医者にも見放され、まだみっけの死から立ち直っていないというのに通院、入院、点滴、強制給餌、投薬と、過保護ハウスでのケアだけのために我々飼い主も生きているかのような状況でした。
一度ぐったりいているとめが呼吸を止めておなかの動きがなくなり、そのまま死にそうになりました。「あ。死ぬ」と思って急いでマッサージして「とめ」と呼びかけ続けていると程なくおなかが動き出し「にゃ」と生き返ったんです。これには心底驚きました。とめはほんの一瞬死んだのです。きっと臨死体験していたことでしょう。トンネルくぐったか?
それでですね、その後はぐんぐん回復して、自分で動けるようになるわ自力でエサが食べられるようになるわ、やがて普通の健康な猫として完全復活したんです。これを奇跡と言わずに何といいますか。
ミラクル
「ミラクル」「ミラクルとめ」と飼い主ふたりアホみたいに喜んだのはいうまでもありません。
とめが死にかけたとき、お友達の皆さんが駆けつけてくれました。わざわざ東京や遠方からお見舞いに来てくれたんです。ありがたいことでした。でも生き返ったんです。
「とめの死ぬ死ぬ詐欺」と喜ばしいジョークを言われるほどに回復したとめはその後もすくすくと育ち、今年2019年には晴れて二十歳になりました。
完全復活を遂げて二十歳になったとめですが、さすがに高齢のため元気いっぱいということもなくなりました。具体的には昨年2018年の10月ごろより、みるみる弱ってきております。
2018年10月に何が起きたかというと、失明したんです。
とめ二十歳、失明
人間にとっては失明は大きなできごとですが、幸い猫にとって目からの情報は人間ほど多くないということです。お医者もあまり大事件みたいな感じではないですし、実は失明していることに飼い主もしばらく気づかなかったぐらいでした。でもやっぱり見えなくなるといろいろ不便だし他の部分にも影響出そうです。
そもそもとめがじーっと見つめてくる遊びをもうやってもらえない辛さはとめより飼い主にダメージ大きい。
またまた東京から失明したとめを見舞いにお友達のはらさんが駆けつけてくれました。彼のところにもとめとほとんど年の近い老猫がおりまして、写真で見る限りふてぶてしさも健在、元気そうですが病気は抱えている模様です。そりゃあ年寄りだからしょうがないですわなあ。
老猫
というそんな近況でありまして、今ではこのような隙間に身を潜めてじっとしていることもあり、いろいろと覚悟したりも必要です。
こちら飼い主も猫と同じように年を重ねていますし、とめがミラクルを起こしている間にも大事な人間のほうが先に死んだりしていますので、哀しみ耐性も付くというものです。
ということでだらだら描いているうちに猫日記になってきたので、猫日記として居直ってみました。