さて階段室の床を放置するのもいい加減にしないといけません。
長い間本気で思い悩んだ末、暫定的ながらベストじゃないかという方法を思いつきました。
パンチカーペットです。
パンチカーペット別名ニードルパンチは、昭和のお家の階段なんかによく使われていた毛足の短い不織布カーペットで、マンションとは名ばかりのアパート、イベント会場、公共施設なんかでよく使われていた床仕上げ材です。
特徴はとにかく安価なこと。
安価とはいえ一応カーペットの仲間ですから毛が生えていて厚みもありますから、床の不陸をきっと上手く誤魔化してくれるはずです。
値段が安い、不陸がごまかせる、クッション性もある、施工が簡単、もうこれしかありません。
本当に不陸がごまかせるのか不安だったのですが、試してみるような端切れも持っていないので、もうここは一発奮起してやってしまうことにしたのです。
さっそく品揃え豊富な激安店をしつこく探します。
パンチカーペットといえば、思い出すのは厭らしい緑や赤の色ですが、現在はいろんな色が出回っているんですね。
ネットありがたありがたネット、激安店発見。
ただの激安店じゃありません。品揃えが豊富であることが条件でした。それは何故かというと階段の幅が1000mmだから。
通常、幅と言えば900mmとか1800mmでしょ?
900mm幅のラインナップはたくさんあるんですが、それだと寸足らずです。1000幅のものはほとんどなくて、選択の幅が縮まるんですよね。
1000幅のパンチカーペットを取り扱ってる激安店、ありました。買いました。来た見た買うたの北商店、じゃなくて30m巻を即購入。
さて階段にパンチカーペットを貼るのは簡単とはいえ面倒この上なしです。なんせほら、階段ってカックンカックンしてるでしょ。
おまけにちょっとガタが来てるから一段一段のサイズの誤差はあるし、表面は不陸だし踊り場つきのクネクネした階段室だし、油断していると貼っているうちにだんだん左右にずれてきたりするんですよね。
それでもクッションフロアを貼りまくった経験を生かして夫婦で協力して手際よく作業を進めます。
何とか1日で全て貼り終えることができました。
ついに階段室が土足じゃなくなって、まるで室内のような表情となりました。
床の不陸も完璧に誤魔化せたようです。これは大成功。
部屋を出ても汚いコンクリートじゃなくなってまるで家のようです。家ですが。
踊り場部分も広くて、ここでひとりくらいなら布団を敷いて寝られそうです。猫なら何匹でも寝られます。
1.5階部分を沓脱ぎとしました。大きな絵を置いてみたりします。
ここまで2007年9月の作業。結構大きな変化がありました。もう相当いいところまで出来上がった感じです。