さて、引き渡し当日の状況、つまりビフォー状態の詳細であります。
当ブログの記事「カテゴリ物件:次の内覧」との写真比較もどうぞ。
今回は2Fの様子。図面の番号と写真の方向が符合します。
このフロアの間取りは何とも奇天烈な作りです。
1の玄関のような出入り口から入ってきて、トイレがある右側のスペースがミニ廊下、四畳半を通り抜けないとキッチンへ出られません。
また、中央左側になぜかもう一つ階段があって、3Fへと続きます。
ちょっと迷子になるような作りです。
予定では、トイレ、その付近の押し入れや廊下、階段などをすべて解体して撤去し、フロアを広げるつもりです。
1 出入り口
現状では、階段室が土足で、ここが玄関の扱いになっています。据え付けの下駄箱も見えます。立派な建具が付いていますので、これは壊さずに使う方向で検討です。
2 窓
大きな窓が目立ちます。
この部屋の壁は昭和の一時期流行した板目の壁です。
解体、改造計画の中で、間取りの変更に伴う壁の撤去は想定していましたが、続きで広がっている建物の内壁のことをそれまで考えていませんでした。
間仕切りを取るのなら、当然この外壁側の壁も撤去せねばなりますまい。
しかしそうすると、壊すところ作るところが多すぎないか。
そうです。アホな私は、内側のすべての壁についての考えがなさ過ぎたのです。
これを全て作り直すとすれば、それは「間取り変更」程度の作業量ではなくなります。
この時点ではそれでもまだ「残せる壁は残しておこう」と考えていたのであります。
3 シャンデリア
同じ部屋の天井はこのように凝ったものになっております。天井の段差の造作にシャンデリア、なんとも勿体なく思うものの、もはやこんなものに未練はありません。合い言葉はぶち壊せです。
4 四畳半
小さくて多い間取りも、昭和の流行、というか常識でしょうか。
ここに四畳半の部屋があります。
当然ぶち抜きます。
もう、壊すことばかり考えているので、こういう壁を見ても何とも思いません。
5 四畳半の窓
この建物は、やたら窓が大きく取ってありますね。
さきほどの話の続きですが、こちらの外壁側の壁も、最初は壊すつもりじゃなかったのです。
壁を削って下地をして、上塗りで済ませるつもりでいたわけです。
だからこの壁を見ても、とくに何にも思わなかったのです。
状況は後に変わります。あのおぞましい、恐ろしい出来事に遭遇していなければ、大改造はもう少し規模の小さなもので済んだことでありましょう。
さてところで、このフロアはこれより先の写真が残っていません。というか撮っていません。
もともと、記録として逐一カメラに収めとうとは思っていなかったためでもありますが、ここまで撮って続きの写真を撮っていないのも不自然。これにはきっと理由がある。あまりにもおぞましいキッチンと風呂場の状況を見て、目を背けていたとしか考えられません。たぶん、無意識に遮断していたのです。
現状などもうこれ以上見たくない、こんな状況はなかったことにしてしまいたい、一刻も早く解体したい、そんな気持ちしか持ち合わせていなかったからではないかと推測しています。