ここで塗装の仕方についておさらいをしておきましょう。
まず下地です。
石膏ボードの継ぎ目は大体斜めになっていて溝があります。
斜めの切り口がない場合は削って溝を作ります。
まずこの繋ぎ目の溝を埋めます。下地パテをぐりっとなすりつけて溝を埋めるのです。
下地パテが乾燥したらその上にジョイントテープを貼って、さらに下地パテを施してジョイントをならします。
180番でさっと研いで、次は仕上げパテで平坦にします。
図で示すとこんな感じです。
下地パテ1を上手にやると1回目の研磨を省略できます。研磨すると粉っぽくなるのでジョイントテープが付きにくくなり、粉を拭き取る作業が必要になります。
上手にやると2工程も省略できるんですよね。
ボードは、継ぎ目以外にもネジや釘の穴が沢山あります。
これも下地パテを二度ほど重ねて埋め、最後は仕上げパテでならします。
次は塗装です。
まずは入り隅など、ローラーが届かない箇所を刷毛で塗ります。これを「ダメ」と言います。
大体はローラーより先にダメを入れておきます。
できれば、ダメ部分が乾いてしまう前にローラー作業を行いたいところです。
ローラーの使い方のコツは、含んだ塗料の量を判断しながら力を加減することです。
まず最初の一撃はたっぷりと塗料が付いています。
これを真っ直ぐ、塗料を壁に乗せるように塗ります。次の行は、今塗ったところの1/3あたりを重ねるように塗ります。
「行」なんて言い方、普通はありませんよ。今思いついて書いただけです。1行め、2行め、まさにそんな感じなので。
そろそろローラーに含ませた塗料が減ってきた感触を感じれば、最初に塗った箇所から力を抜いて重ねてころがし、ローラー目を整えます。
このとき、力を入れて転がしてしまうと、塗膜が薄くなってしまうので注意。軽く馴染ませるようにローラー目を整えるのが大事です。
塗料について。
室内の場合は水性のアクリルエマルジョンペイントを使いますね。
つや消しからつや有りまで、いろいろな種類のものがあります。
最近は2分艶の「エッグシェル」という上品な質感がちょっと流行っています。海外のメーカーがいち早く採用しはじめ、日本のメーカーも真似して取り入れた製品を開発しています。