翌14日、夜遅くまでかかって仕上げた壁の塗装を腕を組みじっと見つめる私。
1階で物音。あ。誰か来た。注文していたクッションフロアが到着しました。
クッションフロアは非常に安価で、予算も時間もないこういう現場には重宝します。暫定的でもいい、っていう割り切りが柄選びにも功を奏し、あまり悩まずに注文を済ませていたんです。
よしクッションフロアOK。
2階の現場に戻り、腕組みして壁の塗装をじっと見つめる私。
そういえば引っ越し計画について書いていませんでした。
引っ越しも基本的に自分たちだけでやるつもりです。でも大物だけ業者に頼みたい。で、一括見積もりサイトを使って引っ越し屋さんを探します。こんなの初体験。
オンライン見積もりをすると、その翌日からメールがたくさん来ます。それどころか、電話もじゃんじゃん鳴ります。もう営業の人、必死です。「今から行っていいですか」「明日伺います」営業って大変な仕事ですね。
安くて対応の早い業者を2、3ピックアップして、あとは営業マンの人となりで決めよう、と偉そうなことを考えながら、ふと古い付き合いの心の友ジョナが引っ越ししたときの言葉を思い出します。「あのな、引っ越し屋はパンダがええで」
パンダに決定いたしました。
2階の現場に戻り、腕組みしながら考えます。
引っ越し屋パンダに運んでもらう大物ってどれよ。
えっと。冷蔵庫。テレビ←ブラウン管の重いやつ。洗濯機。エアコンはどうしようかなあ・・・
あとは作業机がふたつ、コピー機、大きいパネルたくさん・・・仕事のものばかりだな・・・
小さいトラック1台の契約ですが、この程度ならスペースがあまりそうです。当日、少しならついでの追加がOKということなのであとは臨機応変にいきましょう。
2階の現場で腕組みをしながら壁の塗装をじっと見つめる私。
しかし本ってのは重いですよねえ。すでに段ボール箱に詰めていたんですが、途中で気づいて小さな段ボールに移し替えました。いらない文庫本は棄ててしまおうと、棄て用の箱に分けます。1年後に気づいたんですが、棄て用じゃない箱を間違っていくつか棄ててしまったようです。文庫とはいえ、貴重な本がどっさり消えてなくなりました。がーん。
と、いつまでも引っ張ってないで腕組みをほどき、やにわに動き出す私。
壁の色を変えます。
ちょっと派手すぎました。夜に調色したのが悪かった。
新しい一斗缶を開け、慎重に調色します。赤みが入りすぎないように、黒と黄土を加えて交ぜます。
今度はいい色ができた。同じベネチア風でも、今度のは黄味が程よく効いた落ち着いた色です。これはいい。これは素晴らしい。
さっそく塗り直します。作業は夕べと同じです。ちゃんと二度塗りして、今度は大いに満足しています。