家を改造するブログで「押し入れ改造」って見かけますよね。
大抵は、古い和式の押し入れを解体してクローゼットにしちゃったりする、という方向が多いと思うんですが、我が家の場合はそれとは逆であります。
我が家に和室はありませんが、押し入れはあります。布団を片づけるのに押し入れのサイズはピッタリですから、これは外せません。しかし押し入れ予定地は2007年の改造工事のまま、スペースだけ確保され放置されています。ここに、押し入れらしい棚というか段差を作ろうではありませんか、ということで押し入れ二階建て計画です。
押し入れにジャストサイズの、いつ買ったかわからないくらい古いFitsどもが所定位置に置かれ、彼らも押し入れスペースが押し入れになるのを待ちわびています。
天井を作るために得た知識が、押し入れの段を作るのに役立ちました。実を言いますと、押し入れの二階建てをどうやって作ればいいのか、それまで分からなかったのです。
というわけでしっかりガッチリ角材を這わします。
多分、まあまあ丈夫。でもあまり重量をかけてはいけませんよ、という程度の下地になりました。
12mmのコンパネを乗せて完成。
この押し入れ、どこもかしこも直角という角がなく、平行という線もなく、歪みまくっています。コンパネのサイズを微調整するのに半日かかってしまいました。
Fitsたちも大喜び。「おお。これでやっと、直接俺たちの上に布団を重ね置きされることもなくなった」「おれなんか頭が撓(たわ)んじまったよ」「あたしは引き出しが引っ掛かるほど歪んじゃったわ」「もう年だからな」「年のことは言いっこなしだぜ」「とにかく良かったな」「でも押し入れに引き戸がないままよ」「引き戸はもう作る気なさそうだな」「いい加減な奴らだな」「ほんとにいい加減な奴らだ」
うるさいFitsどもを無視して、次なる小細工に向かいます。
マイブーム、ロイヤル金物の洋服引っかけ金具を1.5階の沓脱ぎの壁に取り付けるのです。
ここはコンクリートの壁ですから、穴を空けるのに一苦労しました。
一番左のやつだけ、奥で鉄骨に当たってしまったらしく、ビス穴が途中までです。故にぐらぐらしています。
「おいおい。おれだけぐらぐらしてるのはなんなんだよ」
「ちょっと待って。あたしは何か、ちょっと位置が低くない?どゆこと?これどゆこと?」
「まあまあ、兄さんも姉さんも、不満ばっかじゃ人生楽しくないよ。気にすんなよ」
「お前だけちゃんと付いてるからって、偉そうに言うんじゃないよ」
「優等生のあんたに人の痛みなんて分かりっこないわ」
「そうやって妬んでばかりいるから、思考がマイナスに向くんだ」
「何ですって」
兄弟げんかを無視して、次なる小細工に向かいます。
1階への出入り口付近をジョリパットします。
ここはタイルが貼ってあったのでそのまま生かしていたのですが、やっぱり雰囲気が合わないので埋めてしまったのです。
こうなると、扉の妙な白と、床のタイルが気になってきます。どこか触ればどこかが気になりますね。
1階室内に戻り、解体で壊したタイル部分やえぐれた床をモルタル補修。
天井造作途中の雑工事集をお送りしました。
ここでオマケの一発。
ほんとうは4兄弟の筈でした。