水道管です。
モルヒネ水道さんは風呂、洗面、キッチンの場所の所定の位置まで給水管をセッティング。排水管も新しく付けてくれました。
さあて、これで私の墨出しがもし間違っていようものなら、この作業が駄目になってしまいます。
でも大丈夫。
本当のエコロジーというのは、自然界に学ぶということです。自然界は無駄なものや適当なもので溢れています。進化とは適応能力で勝ち残る弱肉強食ではなく、何かかが滅んでも何かが代わりに生きのこる、といったアバウトで代替に満ちた広い世界の一部の変化にすぎません。
つまり、エコロジー的発想でいくと、もし墨出しが間違っててこの水道の位置がずれていたら、水道の位置に合わせて間取りのほうをずらせばいいだけなのです。
この給水位置こそが今後の基準。より優位に立つ、と、こういうことですね。
最近の給水は、水と温水でこんなふうに分けているんですね。ピンク色のふわふわしたのがお湯でしょうか。
順序ということをほとんど無視している私は、もうとっくにネットで激安の給湯器を購入しており、届いています。
モルヒネ水道さんがそれを見つけ、さっそく取り付けてくれました。
給湯器エコジョーズ20号オート。壁が汚いままですがどうせ塗装は間に合わないからと気にせず設置。
奥に見えるのが既存品。もう接続は切ってありますから外して棄てるだけです。
モルヒネ水道さんは、ふんふん鼻歌を歌いながら楽しそうに仕事をします。
引っ越しした後、この給湯器から水がどぼどぼと漏れるので調べに来てもらうことになったんですが、モルヒネ水道さん「おかしいなぁおかしいなぁ」と唄いながらしばらく点検して「あっ。これ、エコジョーズ。へえ。これ、エコジョーズ。ほお。なら、ドレンがいりますわ」と、そのとき始めて気づいて、慌ててドレンをつけてくれました。
暢気ですね。
屋上から続く給排水管も上手に持ってきて、鉄骨付近に付けてくれましたが、天井面より少し下にはみ出てしまいました。勾配を取るとこうなるのはしかたがなかったようです。
軽天屋さんは、決まった仕事は風のように速く仕上げますが、こういう取り合いが出たり、融通を必要とするところでは「ここどうすんの」と現場監督の確認を取らないと作業を止めます。
判断したり融通を効かせるのは自分の担当外のことである、という確固たる意思の表れですよね。私としてはアバウトに「そのまま管に当ててストップでOK」といい加減な判断。
この件に関する責任が、軽天屋さんじゃなく現場監督の私に降りかかったという瞬間です。
このはみ出た部分は薄い梁のような造作をするしかないですね。こういうちょっとした小細工があとで面倒くさいんですよね。