仲介屋が紹介したS区の物件に興味を持って、それを一緒に見に行く約束をしたその日の朝一番に、HOME’Sに新しい物件が登録されたのを発見。
S区をキャンセルし、少し猶予をもらうことにしました。
見つけた物件は、O通りに面しており、現在の住居から2Kmしか離れておらず、鉄筋3F建てで1Fが喫茶。で、築27年かなりの破格。
「怪しい。この物件も怪しい。価格も怪しい」とまず怪しみました。「怪しい怪しい」と呟きながら、特定しにくい僅かな情報を頼りに、まずは私たち夫婦だけで物件の偵察へ。
「この辺か」「この辺よ」自動車をすりすりと動かしながら偵察。自分たちのほうがよほど怪しい。「あ。もしかして、あれか」そびえ立つ建物。「あれよ」
「すごいな」「すごいわ」
その建物を発見した私の第一印象「これに決まりだ」
しかし同時に妻は「これは駄目だ。やばすぎる」と思ったらしい。
破れたテント、放置され生い茂った植物、入り口付近の造作は腐ってぼろぼろ、汚れた壁、これはかなりの怪物件。うずうずする。
しかし結局、正式な手続きを踏んで、内覧させてもらうことにした。